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肉野菜どっさり!まかない発祥ワンコイングルメ・徳丼

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JR大久保駅からほど近く。古き良き町の中華屋さんといった風情のお店「中華八十番」に、不思議な名前のワンコイングルメがある。

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店内メニューを目で追うと、チャーシューメンでも580円という具合に全体的に低価格なメニューが並ぶ。そして、丼ものに目が移せば飛び込んでくるのが「徳丼」500円の文字。

「とくどん」と読むのだろう。注文もすんなり通ったし、それで間違いはないはず。いったいどんなメニューなのかは想像がつかないが、あえて聞かずにその登場を待つとしよう。

■お得の“得”でも特別の“特”でもない「徳丼」の謎

ジャッジャッと小気味良い音を立てながら、華麗に中華鍋が煽られてあっと言う間に登場。豚バラ、玉ねぎ、にんじん、ニラ、そして玉子を炒めたものがご飯にまさに「ドン(丼)!」と載っている。しょう油ベース、ピリッとした辛さもいい感じのこのメニュー。玉子が独特のフワッとした食感、甘味を醸し出すアクセントにもなっていて単なる野菜炒めが載った丼飯とは一線を画している感じ。

味はもちろん、大盛りご飯に大盛りの具でワンコイン。なるほど、こりゃあ“お得”。でも、メニュー名は「徳丼」だから字が違う。これは、ご主人に由来を聞いてみねばなるまい。

「『お得なメニュー?』そういってもらえると嬉しいですね。この店ができたのが1980年。元々、まかない飯だったはずだけど店が出来てからすぐにメニューに載せた記憶があるんだよね。うちはチャーハンやご飯ものがよく出る店なんだけど、なかでも徳丼は人気。近所の学生さんやサラリーマンの方のなかには週3回のペースで食べに来る人もいるね」(店長の磯部さん)

なお、メニューを見渡せば「肉野菜炒」もある模様。それを丼飯に載せたのかと聞けば、途中で食べ飽きないように豆板醤で辛さを加えるなど「肉野菜炒」とは異なる“特別”な味つけもしているという。
しかし気になるのは、そのネーミングである。お得の得、あるいは特別の特ならわかるのだが…。先ほどははぐらかされた感じがする。しつこく尋ねてみたら苦笑いをしつつ「ん~、なんか理由があった気もするけど、30年も前のことだし忘れちゃったんだよ」との回答。

こんなに印象的なメニュー名なのに、その由来が記憶にないとは! 味にこだわりはあっても、メニュー名にそこまでこだわりが無いのが面白い。

「開店したときの値段は覚えているんですけどね~。なにせ、初めからずっとこの値段でやってきましたから。他のメニューは開店以来、何度か値段を上げたのですけど徳丼に限ってはずっと500円のままなんです。しばらく見ないなと思っていた常連の学生さんが、急にスーツ姿で現れてね。『就職先が遠くなって、あまり来られなくなったけどどうしても食べたくなっちゃった』なんて来てくれるのが嬉しくて。この徳丼のために通ってくれるお客さんがいるから、なかなか値上げできないんですよね」(磯部さんの奥さん)

辞書を引けば「徳」の字には恩恵の意味があるようで。人情味あふれる中華屋さんの謎メニューは、うまさと財布へのやさしさ、そんな“徳”のついた丼だと思うことにしました。
(宇都宮雅之)

■ワンコイングルメ 第10回

「徳丼」500円
中華八十番
場所:東京都新宿区百人町1-24-8 さくら荘1F
アクセス:JR大久保駅 南口徒歩2分
営業:11:00~19:30
休:日曜・祝日
電話:03-3363-4567

カウンター席のみの店内はどこか懐かしい雰囲気。 撮影:うぬまいちろう本文では紹介しなかったが、鶏ガラ&豚骨スープにカレーが絶妙マッチの激ウマ「カレーラーメン」480円もおススメ! 撮影:うぬまいちろう
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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