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「飲みニケーション」を一切拒否する部下と、どう付き合えばいい?【シゴト悩み相談室】

キャリアの構築過程においては体力的にもメンタル的にもタフな場面が多く、悩みや不安を一人で抱えてしまう人も多いようです。そんな若手ビジネスパーソンのお悩み相談を、人事歴20年、心理学にも明るい曽和利光さんが、温かくも厳しく受け止めます!

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曽和利光さん

株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャー等を経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。

CASE8:「部下が会社の飲み会に参加しません」(35歳男性)

<相談内容>

部下の一人が、部やチーム単位の打ち上げなどといった飲み会に一切参加しません。

その部下は、現在新卒採用などを担当してくれている入社3年目の男性です。仕事には真面目に向き合っているし、大きなミスもありません。仕事に対しては信頼がおけるほうだと思います。

ただ、会社帰りの気軽な飲みの誘いには一切応じません。それだけならまだしも、忘年会や歓送迎会にも一切参加しないのです。

お酒自体は嫌いではないようですが、「仕事じゃないなら、参加したくない」というのが断りの理由。会社主催の期初の決起会には「仕事の一環だから」としぶしぶ参加しています。

お酒の席は、確かに仕事の場ではありませんが、チームメンバーの人間性に触れることで仕事でのコミュニケーションが取りやすくなることもあると思うのです。彼の人柄、彼の個性をもっと深く知るためにも、たまにでいいから飲みに参加してほしいのですが、どうすればいいでしょうか?(メーカー・人事職・35歳)

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自身のマネジメントスキルの足りなさを、棚に上げていないか?

仕事における「飲みニケーション」の効果は、確かにあると思います。お酒の力を借りることで、リラックスして話せるようになりますし、人となりがわかることで普段のコミュニケーションも円滑になるでしょう。実際、「3時間一緒に飲めば、3カ月間一緒に仕事をするのと同じぐらいお互いのことが理解できるようになる」とも言われています。

ただ、お酒はあくまで「ドーピング」です。「ドーピングしないと部下が理解できない」というのは、管理職としていかがなものでしょうか。自身のマネジメントスキルの足りなさを棚に上げて、「酒の席に来ない部下が悪い」と言っているようにも聞こえてしまいます。

もしかしたら、「その部下のことが知りたい」というよりは、「ほかの部下に示しがつかない」というのが、相談者の本音なのでは?一人の部下がかたくなに飲み会に参加しないことで、「本当は飲み会に行きたくない」と思っているほかの部下まで来なくなってしまうのが怖い…と思っているのではないでしょうか?

お酒が飲めない人はいますし、飲めたとしても「お酒の席が苦手」という人だっています。そういう人たちを無理やり参加させたところで、心を開いてくれるはずはありません。まずは「飲み会で腹を割って話せば、全てわかり合える」という一本槍のマネジメントスタイルを見直したほうがいいと思います。

メンバーが受けたいマネジメントスタイルは、ソーシャルタイプによって一人ひとり異なります。ハードマネジメントが合う部下もいれば、褒められて成長したいという人もいるでしょう。もちろん、「飲みニケーション」が仕事にプラスに働くという人もいると思います。マネージャーとしてスキルアップしたいのであれば、メンバー一人ひとりのソーシャルタイプを理解し、一人ひとりに対するマネジメントをカスタマイズするぐらいの気持ちで臨んでほしいですね。

部下の人となりを知るには、飲み会以外にもいくらでも方法がある

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