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「とと姉」で好演の坂口健太郎 塩顔男子の存在感を発揮

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 視聴率好調が続く、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。亡き父にかわって家族を支える常子をはつらつに演じる高畑充希(24才)や、彼女を支える周囲の役者たちの演技が光るが、そんななかで、植物を研究する大学生を好演しているのが坂口健太郎(24才)だ。今、注目の“塩顔男子”という坂口だが、この塩顔男子の俳優には、意外な“武器”があるという。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

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 そんなわけで、くっきりおでこと下駄ばきで快調に走っている『とと姉ちゃん』。ヒロイン常子(高畑充希)も無事、女学校にも編入できたことだし、そろそろイケメンに出会ってもいい頃だと思っていたら、やっぱり出ました。帝大生の星野くん。民家の前に這いつくばったり、神社の日陰でじーっとしている彼は「押し売りか」「空き巣か」「迷子?」などと近所の人から奇異な目で見られているが、実は身近な植物を研究中。新種を見つけて、それに両親の名前をつけたいと日々調査を続ける親孝行青年だ。

 しかし、植物には詳しくても人間には詳しくない学者肌丸出しの星野は、常子の家族や同居する弁当屋森田屋の人々との何気ない会話に、学術的見解やら言葉の正確さを求めて、一同を困惑させる。さっそく森田屋の大将(ピエール瀧)に「めんどくさそうな奴」「メガネをくいっとやるときがクセもんだ」などと見抜かれるのだった。

 詰襟学生服に学生帽、丸メガネという帝大生コスプレのような外見のせいか、初めは星野を演じている俳優が誰だかわからなかったが、よく見たら坂口健太郎であった。
 
 坂口といえば、モデル・俳優として今最も注目される若手のひとり。その特長は「塩顔」だという。塩? 古くは男子にこってりしたソース顔、さっぱりしたしょうゆ顔という区別があったが、ここ数年、めきめきと人気を集めているのはさらにすっきりと、液体ですらない「塩」らしい。目が一重か奥二重で、のど仏や鎖骨がゴツゴツした感じが塩顔の条件。代表格は、森山未來、向井理、綾野剛、加瀬亮など。確かに目元パッチリのアイドル系とは一味違う存在感である。

 塩顔の武器は、ちょっと落ち込んだ顔をしただけで、ものすごく暗黒顔になれること。『ロング・グッドバイ』で秘密を抱えたまま姿を消した綾野剛、暗かった~。『SPEC』クライマックスの加瀬亮もズタボロだった~。思い出すだけで、どん底感が漂う。ただし、その分、笑わせるドラマに出てくると、暗さとのギャップでより面白くなるという利点もある。

 今シーズン、坂口健太郎は『重版出来!』でも書店員たちから「幽霊さん」と言われるほど存在感のない出版営業担当だった。それが同じ出版社の体育会系ヒロイン心(黒木華)の影響でメキメキとやる気男に。自分の進むべき道を見つけ、男泣きする場面はとてもよかった。
 
『とと姉ちゃん』の星野は、新種発見と大喜びしたのもつかの間、その植物は先に別人が発見して新聞記事にもなっていた。そのことを知って、倒れてしまう星野。常子に介抱され、美味い味噌汁を飲んで、やっと笑顔になる。
 
 星野は常子の青春時代を支える存在だという。一方、もうひとり常子の側にいるお調子者の若旦那清(大野拓朗)の存在も気になる。常子の祖母(大地真央)は、養子の清と常子を結婚させたいと願っているのである。ちなみに大野拓朗は、塩顔どころか目は二重でパッチリ、眉毛もくっきり、唇の血色もよくイチゴ色で全体が甘々のスイート。いうなれば砂糖顔だ。対照的なふたりの男子を置くのは、『あさが来た』のふわふわ旦那新次郎(玉木宏)とバリバリ仕事人間五代(ディーン・フジオカ)以来の伝統か。『とと姉ちゃん』には戦争の暗い影も迫っている。塩顔星野と砂糖顔清がどうなるのか。気になる展開が続く。

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