ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

「人のものは取っちゃダメ!」1歳の息子が葛藤しながら初めて「どうぞ」できた姿に涙

DATE:
  • ガジェット通信を≫

息子は1歳頃からおもちゃを独り占めするようになりました。

自分が使っているおもちゃをお友達に渡さないばかりか、

お友達が使っているものまで奪ってしまう。

最初は、「まだ小さいし、しょうがない」と思っていました。

しかし、その思いが焦りに変わる出来事がありました。

それはちょうど、年上の男の子を持つママ友の家に遊びに行った時のこと。

息子が車で遊んでいると、その男の子が「貸して」と手を差し出してきました。

息子はいつものようにおもちゃを胸に抱えて背中を向け、

一方で、男の子が別のミニカーで遊んでいると横から奪おうとしました。

私は、「貸してあげたら?」とか、「こら、取らないで」と注意するものの、

「息子の方が年下だし、まだ言葉が理解できないのだからしょうがない」と悠長に構えていました。

ところが、それを見ていたママ友が「うちの子が同じ月齢の時、人のおもちゃを取ることってあんまりなかったなー。取られて取り返すってこともなかったし。」と言ってきたのです。

私はそんなことを言われてびっくりしました。

「それって、うちの子どもよりあなたの子どもの方が上ってこと?」

自分と息子が見下された気がして悔しくなりました。

とは言え、人のおもちゃを取ることはこの年齢にありがちな一般的なことではなく、

”奪う=悪い子”と思われるのだと知り、恥ずかしさも感じました。

確かに思い返してみると、通っている幼児教室でもおもちゃを独り占めする子はほとんどいません。

私は焦りました。

他のママから「あの子、躾がなってないわね」と思われるのが恥ずかしくて

幼児教室で息子を過剰に監視し、おもちゃを奪うようものならすぐに駆け寄り、

「これはお友達が使っているおもちゃだよ。返そうね」

「人のものは取らないよ」

と必死で何度も何度も言い聞かせ、止めさせようとしました。

しかし、その時の息子はまだ1歳6ヶ月。

言葉がわからないので注意しても直らず、

虚しさと恥ずかしさで息子に対して憤りを感じることもありました。

「なんでこんな風に育っちゃったの?私が甘えさせすぎたの?おもちゃ、もっと買ってあげた方がいいのかな」

自分の躾の仕方にも自信がなくなっていました。

その状態が4ヶ月続き、

「もうこの子には無理なのかもしれない」

と半ばあきらめていました。

そんなある日、

幼児教室で息子の使っていたぬいぐるみにお友達の手が触れた時、

その手を振りほどこうとした息子に、

「お友達も使いたいって。”どうぞ”してあげよう」とため息交じりに言ったところ、

いつもなら背中を向けるのに、その時は視線をぬいぐるみに落とし、一瞬考える仕草をしました。

「もしかして…」

私は少し待ってみました。

息子はギューッとぬいぐるみを抱きしめた後、お友達にそれを渡そうと手を伸ばし、

寸前のところでまた胸にサッと引き寄せ、黙っています。

欲求と我慢の狭間で、葛藤しているのがわかりました。

そのまま1、2分が経ったでしょうか。

突然息子が顔を上げて、「どーじょ」とぬいぐるみを差し出したのです!

私は涙がこみ上げてきました。

息子を思いっきり抱きしめ、

「”どうぞ”ができた!”どうぞ”ができたよ!よくできたね。頑張ったね!偉かったね!」

と、頭を撫でながら伝えました。

まだ1歳10ヶ月。

一生懸命我慢して小さい手を伸ばし、つたない言葉で「どうぞ」と

ぬいぐるみを差し出す姿がいじらしく、心が打たれました。

「よく頑張ったね。」

私は息子が誇らしく、愛おしくて愛おしくてたまりませんでした。

あれから2ヶ月。2歳になる息子はまだまだおもちゃを独り占めします。

それでも徐々に”どうぞ”ができるようになり、母としてこの成長を嬉しく思う毎日です。

著者:@キャティ

年齢:30代

子どもの年齢:1歳11ヶ月

北海道在住の専業主婦。イヤイヤ期に差しかかった2歳前の息子に、毎日あたふたしている新米ママです。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

関連記事リンク(外部サイト)

子は親を映す鏡!? 普段は物静かな息子が幼稚園でひどい言葉遣いを繰り返していたわけとは
しつけはいつから?赤ちゃん時代は「目を見て」言い聞かせるのが大事
「親の顔が見たい」と言われてもいい、赤ちゃんのうちは褒める!私流、0歳のしつけ

赤すぐnet みんなの体験記の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP