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スマイルズ遠山氏「つまらない仕事ほどやりがいある」

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「仕事にやりがいを感じられない」「楽しくない」「つまらない」…。多くのビジネスマンが感じたことがあるであろう、重要な問題だ。

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「Soup Stock Tokyo」などを運営するスマイルズの遠山正道氏は優れた経営者、プロデューサーであると同時に、仕事に面白さを見出す達人でもある。そんな遠山氏に、イチ会社員が仕事を楽しむための取り組み方について聞いた。

●「つまらない仕事ほどやりがいがある」の真意とは?

「やっぱり自分が『本当にいいと思うか』が重要だと思っていて。上から降りてきた仕事でも、自分なりの“発意”を加えて楽しむことはできるはずなんですよ。私が三菱商事にいたころ、社内にグループウェアをいかに導入すべきか、上からアイデアを求められたことがありました。普通はどこのソフトを使うかとか、予算はいくらで、みたいな話をするんだと思うんですけど、私が提案したのは『社長と社員が、月曜の朝に皇居の周りを一緒にジョギングする』っていうアイデア(笑)。グループウェア導入の目的は縦割り組織のコミュニケーションを円滑にすること、ってされていて、『それなのにいきなりツールじゃないな』と思ったんです」

大胆すぎるアイデアだが、遠山さんは本気で企画を通そうとしたという。

「これはすごいアイデアだ! と思って、自分のなかでめっちゃ盛り上がったわけですよ。企画書もパワポの定型フォーマットじゃなく気合を入れて作りました。けっきょく見向きもされず終わってしまったんだけど(笑)。でも、お題に対して『俺だったらこうするぜ』って、一生懸命形にするのが大事。『あいつに頼むと、普通とちょっと違うことが返ってくるな』って思わせる。期待を超える返しを続けていると、次の機会や情報が集まってくる…。

そんなふうに取り組むと、つまらない仕事なんてない。むしろ、『つまらない仕事ほどやりがいがある』。つまらない仕事なら、部長のハンコ(=承認)がいるということはないし、自分のアイデアを盛り込みやすい。Soup Stock Tokyoの現場にいる彼ら(店員)にも言ってるんだけど、将来起業するとか、店を持つとか、フリーランスになるとか考えたら、お題が上からふってくる『会社員』っていう環境はすごく幸せですよね。上にジャッジしてくれる人がいるわけだし、給料をもらいながらコンテストに参加しているみたいな、恵まれた状況だと思うんです」

●アイデアは“出会い頭の恋” 気持ちが出発点!

「“お題目を守る”のがサラリーマンだと思いがちだけど、むしろそれを凌駕しないと、やる意味はないのかなと。今もその考え方はあって、クライアントから与えられたお題にそのまま返すってことはあまりない。」

そんな型破りなアイデアは共感を得づらいからこそ、世に出すには発案者自身の熱量が重要になるという。

「社長と皇居ランする企画だって、私がトレパン姿でだらだら汗かきながらプレゼンしていたら、本気度が伝わったかもしれない。『ただ奇抜なことを言ってるんじゃなく、こいつには何かが見えているんだな』って。そう思わせたいですよね。

仕事のアイデアって出会い頭の恋みたいなもの。ひと晩明けたら熱が冷めて、急に恥ずかしくなるアイデアもあります。でも、楽しい仕事はそういう熱や好きっていう気持ちが出発点になる。もちろん仕事って色んな人を巻き込んだり、お客さんに共感してもらったり、当然お金のリスクも考えなくてはいけないですけど、根っこに『とにかくやりたい』って強い想いがないと駄目。自分にとっての必然性がなく、ただ『儲かるからやろう』っていう出発点って美意識が感じられないというか、いざというときに踏ん張れないですよね」

(榎並紀行/やじろべえ)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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