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良心に従って進んできた。夢の世界『ズートピア』で働く日本人クリエイター

動物たちが暮らす超ハイテクな大都会”ズートピア”を舞台にしたファンタジーアドベンチャー『ズートピア』。キャラクターのかわいさやストーリーの深さが大きな話題で、既に日本でもSNSを騒がせています。

グリッティと姉妹サイト・ルーミーは作品の魅力に迫るべく、米カリフォルニア州のディズニー・アニメーション・スタジオを取材しました。実は今作には、日本人のクリエイターも参加しています。シリーズ第4回目では、グリッティ世代の齋藤千佳さんにお話をうかがいました。

『ズートピア』の現場で働く日本人女性クリエイター

20160507_zootpia_02.jpg部屋に入ってくるだけでその場の雰囲気が明るくなるような、笑顔が素敵な齋藤さんは、モデラーという部署に所属。劇中に登場する街や建物など、セットを手掛ける仕事を担当しています。

「ズートピアには動物の生態によって異なる6つの世界があります。デザインがすごくユニークで、ディズニーでも今までに作ったことがないようなものがいっぱいありました」

と齋藤さん。

「6つの世界があるので、仕事量は6倍くらいありました。『アナと雪の女王』の時は1つ国を作れば良かったんですけど、今作は雪の街や砂漠の街など全然違う世界を作っていくので、仕事量は1番多かったかなと思います。『ベイマックス』の時よりもだいぶ大変だった気がしますね(笑)」

と今作で苦労した点を教えてくれました。

ディズニーで働きたい一心で高校卒業後、単身渡米

20160509_zootopia_03.jpgそんなハードワークでも最後まで乗り切れたのは、警察官になることを夢見て上京した主人公のジュディと、自身の経験が重なったからなのだそう。宮崎県の田舎で育ったという齋藤さんは高校卒業後、ディズニーで働きたいという一心で単身渡米しました。

「周りは大反対でした。ジュディのご両親もそうでしたけど、私の親もすごく心配して、『銃社会だから、防弾チョッキを買ったほうがいいかもね』みたいな話をしていました(笑)。怖いし、分からないことがいっぱいあるし、私は英語もしゃべれなくて。本当に大変でしたけど、自分の夢から目を逸らすことはなかったです」

子どもの頃からディズニーが大好きだったという彼女は、『ピノキオ』に出てくる「良心に従って進みなさい」という言葉を大切にしています。何かあるとその言葉を思い出していたといい、自分を励まし続けてくれたディズニーで働くことを決意したそうです。

「今作の仕事も大変でしたけど、ジュディががんばっている姿とか、ちょっとホームシックになっちゃうシーンとか、すごく気持ちが分かるんです。だから、彼女を応援しながら、すごく気持ちが入って、とても幸せに仕事をさせてもらいました」

と笑顔で振り返っていました。

大変なことの方が多くても、覚悟を決めること

20160507_zootopia_04.jpg最後に、

「(アメリカでの仕事は)やっぱり大変なことの方が多いんですね。不安とか心配事とか、みんなより劣っているんじゃないかという怖さによって、ちょっと逃げ腰になったり、自分の中で言い訳したくなったりすることもありました」

と齋藤さん。

「それでも、絶対にやり遂げるっていう強い心があれば、必ず突破できると思います!それで諦めちゃうんだったら本気じゃなかったんだ、というくらい覚悟を決めてやれば、絶対に周りも応援してくれるし、夢はかなうと思います。絶対に!」

と語る彼女は、本当に輝いていました。

映画『ズートピア』は全国公開中。ジュディの姿に共感するのは、齋藤さんだけではなさそうです。

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