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自分が母になって分かった、あの時の母のフキゲンのわけ

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「ああ、いまの私の口調、母にそっくり…」

こんな風に感じたことのあるママさんは多いのではないでしょうか。

私の母は、私を頭に3人きょうだい(弟が2人)を育てた人です。

自分が子どもだった頃の母の記憶として、『いつもフキゲンで急に怒る人』というイメージがありました。

いきなり理不尽に怒鳴られたり、突然黙り込んで取りつく島がなかったり…。

無視されたり、こちらの言い分を聞いてもらえないのは悲しかったし、子ども心に、

「なんでいつもこんなに不機嫌なんだろう、お母さんは育児が楽しくないのかな」

と思っていたのを覚えています。

さて自分が母になり、ありがちですが私は『母のようにはなりたくない』と思っていました。

子どもが不安になるような態度をとるのはやめよう、迷惑そうにしたり、急に怒るなんてもってのほか。

何でも子どもの言いなりというつもりはないけれど、家で親のもとにいるとき、安心感をもてるようにしてあげたい。

そう思っていざ始めた育児ですが、冒頭の『ああ、母にそっくり』と思う場面が…。

「いいかげんにして!」

「もういい、しつこい!」

「やめなさいって言ってるでしょう!!」

諭すために冷静に言っているのではなく、感情的に大声を出してしまうことがしょっちゅう。

そして後悔…。

しかし、理想とぜんぜん違う自分の行動について考えていたら、なぜ母が不機嫌に怒りまくっていたのか、思い当たることがあったのです。

ケース1)子どもは母のコンディションお構いなし

生理痛だろうと寝不足だろうと、子どもはこちらが『いつも通り』だという前提で接してきます。

逆に「体調が悪い」などと言おうものなら、「しんぱい〜」と泣き出したり。

うん、わたしも子どもの頃は、母がだるかったり頭が痛かったりするなんて想像もしていませんでした。

そこで3人で大騒ぎしていれば、「いいかげんにして!」と言いたくもなるだろう。

わかります。

ケース2)子どもは反復する

我が家の娘や周りのお友達を見ていて思いますが、小さい子どもというのはとにかく「反復」が好き。

同じしぐさを繰り返すだけでも面白がって笑うし、「これは気に入った!」となればもう、しつこいほどに同じことを繰り返します。

それが安全で楽しいことであっても、高い高いのように腕力のいることを何度もせがまれたり、同じ絵本を10回以上連続で読まされたり、こちらをくすぐって笑わせようとしたり…とあまり続くと、「もういい!」と言いたくもなります。

それでも興が乗っている子どもに、親の方が真顔で「しつこい!」と返し、子どもは「さっきまで一緒に楽しかったのに、どうして急に?!」と驚いてしまう。

子ども時代の私が『母が急に理不尽に怒った』と感じたのは、そういう場面だったのかもしれません。

ケース3)子どもは危険なことをする

子どもとの生活は、絶え間ない危険回避。

家の中でも、転んだり頭をぶつけたり熱いものに触ろうとしたり、外へ出れば更に言うに及ばず。

一時話題になった『お散歩用ハーネス』も、危機回避のための苦肉の策なのだということは、小さい子の手を引いて歩いたことのある人には分かると思います。

子どもの行動にヒヤリとし、「やめなさい!!」と声をあげている時の自分は、子どもを止める目的もさることながら、子どもに危険が迫っている恐怖で悲鳴を上げているに近いことがあります。

今ならなんとなく分かるのです。

手を離したら左右に飛んでいってしまう弟たちに両手をとられた母は、わたしには怒鳴って言い聞かせるしかなかったのだろうということ。

母も、怖かったのだろうということが。

親の心子知らず、というのはこういうことを言うのでしょう。

現代よりもう少しご近所コミュニティが濃かったとはいえ、実家も遠く便利な家電も育児グッズも少ない中、3人の子を育てた母には『フキゲンになるだけの理由』があったなあ、と今になっては思います。

そして逆に自分の経験から、子どもに意識して笑顔を向けてあげたいと思うようにもなりました。

娘が「お母さんは嫌々育児をしていた」と思ってしまうことは避けたい、と思います。

最近は私の怒り口調をまねるのがすっかり上手くなった娘も、将来同じことを思うのかもしれません。

著者:さんしょ

年齢:37歳

子どもの年齢:3歳

もと(一応)理系。印刷会社、広告代理店で約10年働き、出産を機に退職。現在は育児をしながら在宅でデザインと印刷ディレクションをしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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