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いつか「母の日卒業宣言」をする日まで…。子どもに「母にしてもらっている」と感じる瞬間

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結婚してから毎年悩むのが、母の日である。

これまで毎年、実母には何かしらをプレゼントしていたのだが、結婚してからはお母さんが二人になる。

それぞれにあったものを毎年考えていた。

しかしある年、実母から、

「うち、今年から母の日と父の日、なしでいいからね」と宣告されたのだ。

ちょうど我が家がマンションを購入し、ローンだ何だとお金が大きく動いた年である。

実を言うと、たいへん助かったのだ。

「じゃあ、代わりに“孫を抱っこできる券”を差し上げますね!」

と子ども二人を託し、

「これ、いつもだよ!」

と怒られながら義実家への贈り物をネットで物色しているここ数年である。

母の日といえば私自身も『母』なのであるが、子どもが赤ちゃんの時には、夫が子どもを腹話術の人形のようにし「はい、プレゼントですー」と何かを渡してくれることがあった。

「実質、“妻の日”じゃん」

と笑いながら受け取ったのだが、長男が2歳か3歳の頃だっただろうか。帰宅すると、実母と先に保育園から帰宅していた長男が玄関に走ってきた。

「はい、おめでとう!」

舌っ足らずな言い方で差し出したのはカーネーションの花であった。

長男が実母と一緒にお花屋さんに行き、自分で選んだのだという。

<<そうか、私、母か……。>>

ある程度自分の意志を持って動くようになった子どもからの、初めてのプレゼントに改めて実感するのであった。

今年も母の日のプレゼントをまだ悩んでいる。

ネット通販で「まだ間に合う!」と書いていると気になってクリックしたりする。

切り花は持たないから鉢植えのほうがいいかな、でも鉢が増えすぎても大変かな、お菓子とセットのほうがいいかな、でもいいやつはもう売り切れてるな……、と毎年同じように悩んで私は全く成長していない。

一方、子どもたちはどんどん大きくなっていくので、長男はお花屋さんでアレンジメントをオーダーし、ラッピングも選んでくるようになり、手書きの手紙をくれるようになった。

去年は次男が生まれて間もなかったのだが 「いっしょに、えらんだんだよ!」 といってお花をくれた。

よくある定型文のように「お母さんありがとう」なんて言ってくれなくてもいいけど、毎年こどもの日が終わった直後に、自分が母であることを、自らの子どもによって再認識させてくれるイベントとしての母の日。

ああ、子どもによって母にしてもらっているのだなあ……と思う瞬間なのだ。

しかし、嬉しいけど子どもの負担にしたくないなあという思いもあり、いつの日か私も「母の日卒業宣言」をするのかもしれない。

ただ、しばらくは、気の済むまで子どもたちの「お母さん大好き」を毎年受け止めていこうと思っているのだ。

“今しか味わえないぜいたく”の可能性もあるのだから……。

著者:kikka303

年齢:39歳

子どもの年齢:5歳・1歳

1976年東京生まれ、都立北園高校出身。東京モード学園に進学するもインディーズブランドブームにのって学校を中退、以降フリーランスのデザイナーとして活動。その傍ら、会社員としてデジタルコンテンツを担当。2010年に結婚&出産。現在は都内某所にてWEBディレクター職についている。超イクメン夫、チャラい長男、食いしん坊な次男との4人暮らし。

@kikka303

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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