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「傷んだフルーツ」のほうが甘く、栄養価も高い?

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フルーツを買うときには、手にとって傷んでいないかどうかをチェックするもの。しかし、果物園を営むエリザ・グリーンマン氏の意見は逆。むしろ傷んでいるほうがいいと言います。

彼女は、非公式ながらも同じ樹になっているりんごを比較。その結果、凹みがあるほうが2~5%糖度が高かったことから、そのほかの栄養素にも同様の影響があるのではないかと疑問に思ったそう。様々な研究結果とともに、その持論が紹介されています。

「傷んだフルーツ」を選ぶべき?

アメリカの非営利・公共ラジオネットワーク「NPR」が彼女の意見とともに紹介したのは、3つの研究結果。

1つ目は、「ケンブリッジ大学出版局」が発表したオーガニックとそうでない農産物の抗酸化物質の数値を比較したもの。2つ目は、「ネイチャー」に掲載されたオーガニックとそうでないりんごに含まれている糖度、フェノール、フルーツ酸の数値を比較したもの。どちらも無農薬で育ったもののほうが値が高くなりました。

そして、3つ目は「Science Direct」にある、フルーツの傷みの有無に関する調査結果。ここでは、感染症や紫外線の影響下に晒されたグレープの、抗酸化物質レスベラトールの数値が驚くほど高かったことがわかった模様。

以上のことから、「傷んだフルーツ」のほうが糖度や栄養価が豊富で、農薬を使用していないため身体への影響も弱いだろう、というのがグリーンマン氏の主張です。「外的ストレスがあったほうがより良いフルーツに育つと確信している」とのコメントも。

これについて、クレムゾン大学のブライアン・ワード学士は、「土に含まれるミネラルや肥料によってどんな作物に育つかは変わるため、あくまで育った経緯よりも作物そのものがどうなのかが重要」と前置きしながらも、「虫や感染症によって傷んだフルーツが、人間にとって良い代謝物を生成しているという興味深い結果が出ていることは確かだ」とその可能性を認めています。たしかに、一理あるのかもしれません。

とはいえ、安全なの?

「もっとスーパーに傷んだ野菜を並べるべきだ!」なんて発言もありますが、その安全性は気になるところ。

The Weather Channel」は、「Food Dive」に掲載されたキャロライン・ヘネガンの記事を紹介。傷んだ野菜が目に見えた健康被害を誘発する可能性は高くないという研究結果があるそうです。

そのほかデンマークにオープンした、賞味期限切れだけど食べられる商品を扱うスーパー「WeFood」や、カリフォルニアのブサイクだけどフレッシュで美味しい野菜を販売するサービス「Imperfect Produce」についても言及。どちらも、食料廃棄を減らす目的があり、食料品に対する評価基準が見直されつつあることを示す実例として紹介されています。

グリーンマン氏は「私たちは傷んだフルーツの存在を完全に甘く見ていたのかも」と記事タイトルに書いていますが、ちょっとくらいの傷や凹みがむしろ逆に美味しくて健康に良い証拠だったーーという可能性を考えると、食品を見る目が変わってきますね。より詳しい実験結果については、彼女のブログで確認できます。

Reference:NPR,Cambridge University Press,Nature,Science Direct,The Weather Channel,ELIZA GREENMAN

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