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ニュージーランドの先住民族「マオリ族」を知ろう

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Photo credit: Satoko Nishiyama Fujioka「マオリとイギリスとラムのこと。半年間暮らした国の歴史と文化を忘れないために記そう(美味しいアイスクリームのお店も忘れずに)

こんにちは、Compathy Magazineライターの新田浩之です。
今回はニュージーランドの先住民族であるマオリ族を取り上げます。何かと知られている民族ですが、深くまで理解している方は少ないのでは。そこで、この記事ではマオリ族の歴史から交流できるスポットまでご紹介。ニュージーランドの旅がより深くなること間違いなしです。

そもそもマオリって?

マオリとはイギリス人が入ってくる前にニュージーランドに住んでいた先住民族を指します。マオリには独自の文化があることでも有名。例えば、ラグビーでもおなじみの踊り「ハカ」。ハカは戦う前に敵を威嚇するために行われるマオリの伝統的な踊りです。また、マオリには全員タトゥーが入っています。今日でも、ニュージーランドとマオリは密接な関係にあります。

知られざるマオリの歴史

知っているようで知らないマオリの歴史を紐解いてみましょう。

イギリス人流入前

マオリの伝承では1,000年前にポリネシアのハワイキという島からカヌーで来たことになっています。マオリは魚や動物を食べることで生計を立てていました。しかし、動物ばかり食べていると、いつかは枯渇してしまいます。
15世紀以降はサツマイモとタロイモを育てる生活にチェンジ。夏の間に漁業が行われるようになりました。しかし、16世紀に入ると気候の変動により魚介類が大幅に減少。マオリは内陸で新たな生活に順応することを迫られたのです。

ヨーロッパ人の流入

1769年10月、初めてのヨーロッパ人がニュージーランドに滞在しました。その人物はクック船長ことジェームズ・クックです。それ以降、多くのヨーロッパ人がニュージーランドにやって来たのです。もちろん、マオリとヨーロッパ人とのトラブルは起き、死者まで発生する始末。一方では、マオリとヨーロッパ人との交流も行われるようになりました。 

イギリスの植民地に

1840年、イギリスとマオリの間でワイタンギ条約が結ばれました。この条約により、ニュージーランドはイギリスの植民地になったのです。しかし、この条約の内容は不平等なもので今でも問題に挙がることが少なくありません。

新たな時代へ

第二次世界大戦後、マオリは都市部にも居住するようになりました。マオリも英語を話すようになり、マオリ語を話すマオリが減少しています。また、生活も西欧化、現代化が進み、マオリの伝統が消えつつあります。その一方で、マオリの文化を残す運動も。マオリへの差別を禁じた法律の整備、マオリ語の教育、文化の保護が進められています。

マオリの人口はどれくらい?

2013年の調査によると、ニュージーランドに暮らすマオリの人口は約60万人。これはニュージーランドの人口の約15%を占めます。ただし、白人との混血が進んでいるため純粋なマオリはとても少ないのが現状です。
また、ニュージーランド国外の人口ではオーストラリアが最も多く、イギリスやアメリカ、カナダに暮らすマオリもいます。これらの人たちも含めると、全体では約75万人ほどの人口数と考えられています。

Photo credit: einalem via Flickr CC

マオリの文化を学ぼう

挨拶

少しでもマオリ語を知っていると大歓迎されること間違いなし。まずはマオリの基本的な挨拶である「ホンギ」をマスターしましょう。ホンギのやり方は「Kia Ora(キヨォラ)」と言いながら、お互いの鼻と鼻をこすり合わせます。お互いの鼻が触れることで「生命の息吹が宿る」とされ「相手と一体になる」ことができるのです。最初は驚くかもしれませんが、チェレンジしてみましょう。

現代アートにも通ずるマオリの文化

マオリの文化といえば刺青(モコ)や彫刻を始めとする絵画文化。マオリは文字を持たなかったため、このような絵画文化が大きく発展したのです。現在でもマオリの文化は発展を続けており、現代アートにも広く応用されています。

迫力満点の歌と踊り

マオリが持つ迫力満点の歌と踊りは一回は見たいもの。代表的な踊りは、祈りを表す「チャント」、ラグビーでおなじみの男性の踊り「ハカ」、ポイボールを使用した「ポイダンス」があります。ぜひ、マオリ村や博物館を訪れて鑑賞してみましょう。その迫力に度肝を抜かれるはずです。
ちなみに、ラグビーでのハカは試合前日に選手がハカの練習をするそうですよ。

マオリの拠り所「マラエ」

マラエとは「集会所」を意味します。集会所とありますが、マオリ社会にとってマラエはとても神聖なスポットなのです。マラエの中心となる建物が先祖の体を表す「ファレヌイ」。美しい彫刻で施された内装は迫力満点。ファレヌイで大切な会議や冠婚葬祭が行われてきました。マオリ村に訪れた際はマラエを必ずチェックしましょう。

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