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東電、ぶ厚く不評だった賠償請求書を改める

小川敬雄福島原子力補償相談室長

 「書類が分厚い」「手続きが複雑」。福島第1原発事故の賠償請求をめぐり、被害者に送付された書類の不明瞭さが指摘されていた問題で、東京電力は2011年10月11日に記者会見を開いた。会見で東京電力の小川敬雄福島原子力補償相談室長は、賠償請求のための書類が分厚くなったことを謝罪し、改善された手続き書類の説明をした。

 問題とされていたのは、東京電力に賠償請求をするための書類それ自体の量と、合意書にあった「一切の異議・追加の請求を申し立てることはありません」という文言。書類については請求案内書が156ページ、個人が記入する請求書が60ページに及び、「内容がわかりづらい」、「手続きが面倒だ」といった批判があった。また、合意書の見本には、一度合意すると、追加の請求を一切できなくなるように受け取れる文言が記載されていた。

4ページにまとめられた「ご請求簡単ガイド」

 会見で小川室長は、こうした問題への対応の不誠実さを謝罪し、請求手続きに関しては改善内容を示した。具体的な内容としては、1.「ご請求簡単ガイド」(4ページ)を配布、2.要請があった場合、訪問して相談を実施、3.一定の項目については、領収書がなくても事情を聞いた上で標準金額を支払う、4. 合意書から「一切の異議・追加の請求を申し立てることはありません」の一文を削除する、の4点。

 説明を終えた小川室長は、請求書や手引書について

「私どもといたしましては、(被害者が)ご請求いただける項目がいろいろとある中で、その一部でもご請求から洩れてしまうようなことがあっては、皆様へご迷惑をおかけしてしまうのではと考えた結果、このような厚さの書類となった次第」

と改めて釈明した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 福島原子力補償相談室長・小川氏のお詫びから視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66956098?po=news&ref=news#-0:05
・原子力損害賠償請求手続の改善に向けた取り組みについて – 東京電力
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11101102-j.html

(安部伸介)

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