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「心の病気」から復職 「頑張れは禁句」は本当?

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ストレスの多い現代社会。会社の同僚や後輩が「“心の病気”で休職してしまった」というケースも少なくないはず。そんな同僚が復帰してきた時にはどんなふうに接したらいいんだろう? 『精神科産業医が明かす 職場のメンタルヘルスの正しい知識』などの著書を持つ新宿ゲートウェイクリニック院長の吉野 聡先生に話を聞いた。

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●復職者は「病状が回復した人」 気をつかいすぎないことが大切

「まず念頭に置いてほしいのは、適切な医師の診断のもとに復職した人は、『病気がよくなって戻ってきている』ということです。心の病気となると変に気をつかってしまう人が多く、そうされることで復職者の居心地が悪くなったり、ストレスを溜めてしまったりするケースも少なくありません。あくまでも『他の病気と同じく、回復したんだ』という認識でいることが大切なんです」

とはいえ、「頑張れは禁句」とよく聞くし、話しかける内容には気をつかったほうがいいのでは?

「『頑張れと言ってはいけない』というのは、仕事ができないほどに“うつ”の状態がひどい人に対して。復帰している人には、『お疲れさん、明日も頑張って!』などと声掛けしても問題ありません。むしろ、話す内容に気をつかいすぎると会話がぎこちなくなり、復職者に『なんか気をつかわれている…』と思わせてしまいます」

では、一緒に仕事を進めていく際に気をつけるべきことは?

「『客先訪問はしないほうがいい』『単純作業のほうがいい』などと“うつ”への勝手なイメージで仕事内容を決めるのはNG。得意な仕事から始めてもらい、徐々に自信を回復してもらうようにしましょう。仕事量に関しては、いつまでも5割の仕事しか頼まないでいると、それをフォローする周囲が疲弊してしまい、『あの人が戻ってきて、余計大変になった』と不満が出る事態になりかねません。例えば、『最初の3カ月は仕事の分量を徐々に増やしていき、4カ月目には100%で働いてもらう』というふうに“配慮する期間”を区切り、きちんとした計画を立てるのがよいですね」

●職場外のお付き合いは、強要しない範囲で気軽にお誘いを

また、会社の飲み会や休日のイベントなど、職場外の付き合いに関しては「強引に誘わなければOK」と吉野先生。

「『〇〇さん復帰歓迎会』など本人のための会を開くと、断りづらくプレッシャーもかかってしまうので、食事などに誘うなら『久々に飲みに行く?』など気軽な感じで誘うのがよいでしょう。ただ、心の病気の場合は薬を服用している可能性が高いので、お酒は強要しないように。また、不眠症などの症状を伴う“うつ”の回復には生活リズムを整えることが大切です。深夜帯まで連れ回すようなことも避けてください」

最後に、再発が多いと言われる“うつ”に対して、同僚としてできることはあるのだろうか?

「『あの人がこんなことをするのはおかしい』というのが不調のサインになります。『慎重な人なのに書類の誤字脱字が多くなる』『オシャレな人なのに、髪がボサボサのままで出社してくる』など、気になる行動が目立ってきたら『最近、疲れてない? 何かあったら話を聞くよ』と声をかけてあげてください」

休職していた同僚と接する際は、偏ったイメージを捨てることが何より大切なようだ。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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