ビジネスモデルをどんどん生み出せる人の頭の中はどうなっているのか?

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ビジネスモデルをどんどん生み出せる人の頭の中はどうなっているのか?

『だったら「仕事」やめちゃえばぁ…!?』(合同フォレスト刊)の著者である麻雅八世さんへのインタビューは、非常に刺激的なものだった。それは麻雅さん自身が経験したことをベースに分かりやすく、人生やビジネスの面白さを語ってくれたからだろう。

麻雅さんは大学を自主退学したあとに24歳で渡米、その後カメラマンとして広告代理店やフリーで活躍し、31歳のときに広告・編集制作の会社を起業。その後始めた教材販売事業で成功を収めたという経歴の持ち主である。

そんな麻雅さんは、これまでさまざまなビジネスモデルを考案し、実践してきたという。ではなぜそんなことが可能なのか? 一体どのようなことを考えているのだろうか? 話をうかがった。
(新刊JP編集部)

■ビジネスモデルを生み出す力はどう身に付けたのか?

――将来やりたいことがないという人は多いです。

麻雅:本の中にも書きましたが、日本が平和過ぎるのも原因の一つだと思います。

――だからでしょうか、東日本大震災が起きたときに、自分の人生を見つめ直したという人は多かったように思いますね。

麻雅:そうですね。人生をガラッと変えた人もいましたし。それまでは、とりあえず食べられるし、安全に暮らせていけましたから。

これから日本はすごく悪くなっていくと思いますが、そのときに自分なりの目的や目標がなければパニックになるでしょうね。

――麻雅さんが考える「大成する人」の特徴はなんだと思いますか?

麻雅:これは「大成」の定義にもよりますが、サクセスという意味で考えるのであれば、どんなタイプのサクセスでも、楽しむことに集中ができる人ですね。実はサクセスにも性格によってタイプがあり、経済的に成功を収めた人、豊かな人間関係を築けた人、努力して評価を得た人でも、皆それができています。よく人は「集中しろ」なんて言うけれど、これはちゃんちゃらおかしいですね。そもそも興味のないことに集中できるはずがありません。

――お聞きしたいことがありまして、麻雅さんはたくさんのビジネスモデルを作られてきましたよね。なぜそんなことができるのでしょうか。

麻雅:一つはいろいろ経験することですね。例えば、僕が今までやってきたビジネスの中で、唯一既存のモデルを使ったのが広告代理店業なんですが、校正やデザインなんかも自分でもやるわけです。当時はそれがビジネスだったからやっていたけれど、当時の経験があるから、こういう風に本を出すことに抵抗がないわけです。

また、当たり前を前提として始めるのか、全く新しいことにトライするのかで全く違います。いろいろなことをやっていると、一度脳を通過した経験はその段階で取りかかれますから、もちろんプラスになります。

■転職しようか悩んでいる人に麻雅さんはどう声をかける?

――なるほど。では、ビジネスモデルを新しく作るときはどのようにして考えるのですか?

麻雅:心理学的な話をしますと、0からアイデアを生み出すことが得意な人はある一定数いて、まさにGoogleなんかはそういう人を採用しているわけですね。だから、革新的なことができる。私もそういう性格なのですが、その質問についてはロジカルに答えることが難しい。一言でいうなら「思いつき」「気付き」でしょうか。

日常的にやっていることは、例えば日経新聞を開いて、紙面をパッと見る。そこにある新しい情報を見つけて、裏からもイメージして、もし自分が関わるなら、どのくらい継続できるか、どのくらい規模感かを考えます。その上で、やるかやらないかはノリで決めてしまいますね。

――そういった情報をビジネスにつなげることができるわけですね。

麻雅:そうですね。ポケットがいっぱいあるんです。

――また、この本のタイトルに引っかけてお聞きしたいのですが、もし目の前に、転職しようかどうか悩んでいる人がいたらどのように声をかけますか?

麻雅:これはね、悩んでいるのならば「転職するんじゃない」と声をかけます。迷っているのなら、「転職しろ」と言います。悩むのは心の問題で、悩む姿を他人に見せることによって助言を求めるのですが、結局は何も行動しない人がほとんどです。迷っているというのは、すでに答えは出ているけれど、しがらみがあってなかなか決断できないという状態のことです。でも答えはすでに出ていますから、やれよ、と言いますね。

――悩んでいる状態で答えを出させることはしない、と。

麻雅:しないですね。それは本人にとっても、私にとっても、意味のないことですから。

――ちょうど就職活動まっただ中の時期ですが、この本は就活生にとっても刺激があるように思います。

麻雅:絶対にこの本は読まない方がいいと思いますよ(笑)。もし読むならば、自分のやりたいことがはっきりと決まっている状態で、その上で就活をしている人ならば、良いと思います。就活するしか選択肢がないという人は、その前に「本当にそれしかないのかちゃんと探してみたら?」と言いたいですね。

――このインタビューの読者のみなさまにメッセージをお願いします。

麻雅:最初にも言いましたが、時間を売らずに生きましょう、ということですね。もっと言えば、人生を売ってはいけませんよ、と。自分の人生なのだから自分で作っていきましょう!

どんなことがあっても、その後に「エイヤ!」で決断すれば、ほとんどなんとかなります。それは年齢関係ありませんから。

(了)

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