本田望結が幼くしてフィギュアスケートに出会えた理由

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本田望結が幼くしてフィギュアスケートに出会えた理由

あどけない顔をした中学生が、芸能人やアスリートとして第一線で活躍する。そんな光景を目にすることは珍しくなくなったが、若くして才能を開花させる子は、「その他大勢」の子と何が違うのか。

もちろん「才能」が重要であることは言うまでもない。しかし、それと同じくらい、親やコーチ、マネージャーなどの支援者から、どれほど手厚いサポートを受けられるかが肝なのではないかという気もする。

そこで今回は、『七田式 子どもの才能は親の口グセで引き出せる!』(青春出版社刊)の著者である七田厚さんに、子供が才能を開花させるために親がすべき支援とはどのようなものなのかを聞いた。

――まずは七田さんが提唱している「七田式教育」が、どのようなものなのかを教えていただけますか。

七田:私の父である七田眞が約60年前に築き始めた独自の教育理論です。父が20代半ばのころに、ドイツの文学者にして法学者のカール・ビッテが提唱する「才能逓減(ていげん)の法則」という理論に出会ったことがきっかけでした。

「才能逓減の法則」では、人の才能は歳をとるにつれて逓減していくと考えます。つまり、人間は生まれた瞬間、その人自身の最大級の能力を持っているという捉え方をするわけです。ビッテはまた、子供が本来持っている能力を引き出せるかどうかは親の働きかけ次第だとも語っています。

この理論を参考に、七田式教育では、周囲の大人からの働きかけによって子供の潜在能力を引き出すことを目指しています。

これは経験上思うことですが、親がうまく働きかけることができれば、子供は「興味の湧くもの」が見つかる。それが見つかったときというのは、子供の目の色が変わるので、すぐに分かりますね。

――今おっしゃった「才能」や「能力」とは、主に右脳に関連したものを指しているのでしょうか。

七田:そうです。子供は幼児期に、できるだけ3歳までに右脳を鍛えておくのが望ましいと考えています。というのも、子供の発達過程を見ていくと、右脳が先に成長し、3歳前後から次第に左脳が優位になり、6歳になると脳全体が大人と同じ働きになるからです。

――右脳を鍛えることで、どのような能力が向上するのでしょうか。

七田:主に「イメージ力」と「記憶力」を伸ばすことができます。これらの能力をバランスよく育むことで、自分で判断し考えて行動できる子供になっていきます。

――本書でも紹介されていましたが、本田望結ちゃんや池江璃花子さんも、七田式の卒業生なんですよね。

七田:はい。幼いうちに「イメージ力」と「記憶力」を鍛えおくと、「ここぞ」というときに自分の能力を発揮できる底力のある子供になります。二人ともその典型例と言えますね。

――本田望結ちゃんや池江璃花子さんの場合、どのようなことがきっかけとなって、今の道に進んだのですか。

七田:望結ちゃんのケースで言えば、お兄さんやお姉さんがスケートをしているのを実際に見て、「自分もやりたい!」と思ったことがスタートだったそうです。池江璃花子さんも、早稲田大学の水泳部に入るほどの名スイマーであるお兄さんがいて、そのお兄さんが所属するプールクラブで水泳に出会ったようです。

これらの例から言えることは、その「場」に出かけたからこそ、好きなものに出会うことができたということでしょうか。

――彼女たちのような突出した才能を発揮する子の親というのは、一般的な親と比べて、何が違うのですか。

七田:まず、子供に色々な世界を垣間見せるという点が違いとしてあるでしょう。子供は学年が上がるにつれて、親と一緒に行動しなくなります。その意味で、きっかけを与えるなら、幼児期がチャンスですね。

望結ちゃんにしても、池江さんにしても、お兄さんやお姉さんの影響があったわけですが、「その年頃で、普通、そんな場所には行かないよね」というところへ親が連れていっている。このようにして、子供が早い時期に好きなものに出会えるような環境を整えているところが、一般的な親と比べて違うと思います。

それと、いざ子供自身から思いが湧き出てきた時、その思いに「蓋をしなかった」点が挙げられます。子供が幼くても、「この子が言っていることだから」と、ちゃんと子供の話を尊重する。このように親側に理解があったというのは大きかったでしょうね。
(新刊JP編集部)

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