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驚くほど長持ちに?スマホバッテリー最新研究

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スマホがますます便利になる一方で、不満の声が絶えないのがバッテリーの持続時間。しかし、世界ではバッテリーにまつわる様々な研究が進んでいる。これらの研究・開発がさらに進み、実用化すれば、もはやバッテリー切れに悩まされることはなくなるはず! そんな期待を胸に、バッテリーに関する世界の研究・開発状況を調べてみた。

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■スマホのバッテリーの寿命を約2倍にする新素材

iPhoneをはじめ、スマホやノートパソコンなどに搭載されているリチウムバッテリーは、約400回(1年程度)使用すると電池の最大容量が80%まで劣化してしまう。しかし、このリチウムバッテリーに比べて約2倍もの電池寿命を持つ新素材が、2015年にチューリッヒ工科大学の研究チームによって発見され、実用化に向けて開発が進められている。この新素材は、バナジウムを基にした化合物にホウ酸塩化合物を加えたガラス素材で、高い蓄電効率と安定した構造を併せ持つだけでなく、生産コストも抑えられるという。

■スマホが充電不要になる!? ワイヤレス給電技術「Cota」

アメリカでは2016年末、日本では2017~2018年の商用化を視野に、KDDIが出資し、アメリカの企業「Ossia」と共同開発を進めているワイヤレス給電技術「Cota」。Wi-FiやBluetoothと同じ2.4GHz帯を用いる電波伝送方式を採用し、最大約10m離れていても最大1Wまでの給電を複数デバイスに行えるというもの。この技術を搭載したチャージャーが街中に置かれることになれば、ポケットや鞄のなかに入れた状態であっても、ワイヤレスでスマホに給電されることになる。

■バッテリー容量を2倍に高められる新技術

2015年6月、韓国企業のサムスン電子総合技術院が、スマホや電気自動車のバッテリー容量を2倍に高められる技術を開発したことを発表。早ければ、2017~2018年頃に商用化されるというのが業界の予想だ。この技術は、熱電導電性に優れた素材“グラフェン”を塗ったシリコンをリチウムイオン電池に適用するもので、これによって、市販のリチウムイオン電池よりも2倍近いエネルギー密度を実現できるという。

■Wi-Fi通信の必要電力が従来の1万分の1に!? 「Passive Wi-Fi」

ワシントン大学の研究チームが開発した「Passive Wi-Fi」は、通信速度に影響を与えることなく、必要電力を従来の1万分の1程度にまで激減させる技術。通常のWi-Fiと違うのは、飛び交っているWi-Fiの電波を「反射」させることで通信を行うところ。信号の送受信を繰り返すという電力消費の激しい処理を、非常に少ない電力消費で行うことができるという。2016年2年に発表されたばかりの技術なので、実用化まではまだ時間がかかるだろう。

このほか、わずか30秒で残量ゼロからフル充電できる「ナノ結晶を応用したバッテリー」や、バッテリーを監視し、充電時でもベストな状態に最適化してくれる「バッテリー装着型のスマートチップ」など、バッテリーにまつわる研究・開発は様々。最近では、アップル社がバッテリーに関する職を募集していた事実もあるようで、「iPhoneのバッテリーに革命が起きるのでは?」とも囁かれた。しかし、この手の話題は浮上しては消え…と、なかなか、ユーザーが恩恵にあずかるところまでいかないもの。バッテリーが革新的に進化する日まで、引き続き気長に待つしかなさそうだ。
(村部春奈/H14)

記事提供/『R25スマホ情報局』
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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