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江戸時代に“ゆるキャラ”の名手だった天才絵師?

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J-WAVE土曜8時からの番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・善奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。4月30日のオンエアでは、『和樂』編集長の高木史郎さんをゲストにお迎えして、伊藤若冲の魅力と、現在、東京都美術館で開催中の「生誕300年記念 若冲展」の見どころをお聞きしました。

江戸時代中期、京都で活躍した天才絵師・伊藤若冲。その超絶技法と独自の画風は、多くの人々を魅了し、“今最も愛されている近世日本画家”といわれています。宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」(2002年)のMVに登場したことで注目され、今や年代を問わず人気を博しています。最近ではSNSで、若冲の描いた「猿」が可愛くて「ゆるキャラみたい!」と話題にもなっていますよね。

4月号で、若冲を85ページに渡って大特集した雑誌『和樂』の編集長、高木史郎さんが考察する彼の凄さとは何なのでしょうか。

「実は若冲って、一つひとつの技っていうのは、別に目新しい事をやっているわけではないんですね。いろんな日本画の技を絵に込めているんですけれども、その一つひとつが全てものすごい高いレベルにあって、それを一つの絵にいくつもいくつも込めているので、そこが本当の若冲の凄みなんですね」と高木さん。

さらに「生誕300年記念 若冲展」の見どころについて、「すべてが見どころ!」と語りながらも、「新しいアーティストやクリエイターが見ると、ここからインスピレーションを受けて、新しい作品を作っていただけると思うので、新しい何かが生まれるような展覧会なんじゃないかと思います」と今回の展覧会が持つ未来への可能性についても話しました。

そんな若冲を知る上での重要作品として挙がったのが「動植綵絵」。

「『動植綵絵』って文字通り動物とか植物を鮮やかな色で描いた作品なんですけども、若冲の生き物への温かい眼差しが全てに感じられて、『若冲っていい人だったんだな』みたいな感じもありますし、若冲のスーパーテクニックが全て込められている30幅なので、これは本当に一番のオススメです」(高木さん)。

そもそもはお釈迦様を飾る絵であるこの作品。完成当時、「おそらくこう掛けられてたであろう」という配置で再現されていて、それを味わえるのも今回の魅力の一つだそうです。

ちなみに、「若冲って超絶技巧の名手だと思われてるんですけども、実は、ゆるキャラの名手でもあって、いっぱいゆるいキャラを描いているんですね」と高木さん。若冲の作品には漫画に出てきそうなかわいくて脱力系の動物がたくさん描かれています。江戸時代にそのセンスがあったとは驚きですよね。『和樂』4月号の若冲特集では、ゆるキャラのみを集めたページもあるとか。ゆるキャラ好きの方はチェックしてみては?

そんな伊藤若冲の魅力が存分に詰まった、東京都美術館で現在開催中の「生誕300年記念 若冲展」ですが、今回ほどの絵が一堂に集まるのは、実に130年ぶり! このチャンスを見逃すと次に見られるのはいつになるかわかりません…。多少の混雑は覚悟の上で、ぜひその目に焼き付けてください。

【関連サイト】
「RADIO DONUTS」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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