チキン南蛮に鴨南蛮――ところで・・・“南蛮”ってどんな意味?

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蕎麦屋さんおなじみメニューのカレー南蛮に鴨南蛮、さらに宮崎名物のチキン南蛮――これらの料理名になっている“南蛮”とはいったいなんのことかご存知でしょうか。

もともと“南蛮”とは古代中国で南方に住んでいる異民族に対する呼び名として使われていた言葉でしたが、16世紀の日本でポルトガルやスペインとの交易が始まると、“南蛮”はポルトガルやスペインのことを指す言葉として使われるようになりました。日本史の授業に出てきた「南蛮貿易」のことを覚えている人も多いことでしょう。しかし、どちらの国も日本からはどう考えても南の方向にはありません。これは、当時のポルトガルやスペインが日本の南方に位置するマカオやルソンを支配していて、両国の宣教師や商人が来日するときにここを経由していたことから、“南蛮”と呼ばれるようになったといわれています。この南蛮貿易によって日本にもたらされたものの多くが南蛮膏薬、南蛮頭巾、南蛮絵などと“南蛮”という冠がつくようになりました。

ポルトガルやスペインからは新しい料理や調理方法も伝わってきて、それらには“南蛮”という言葉がつけられるようになりました。その代表的なものは“南蛮漬け”でしょう。これは西洋料理のエスカベッシュやマリネがもとになったといわれていて、この南蛮漬けに使われる唐辛子入りの甘酢のことを南蛮酢と呼ぶことがあります。宮崎名物のチキン南蛮は鶏の唐揚げをこの南蛮酢に漬けることが、名前の由来になったということです。

では、カレー南蛮や鴨南蛮の“南蛮”は何に由来しているかというと、これはネギのこと。かつてポルトガルやスペインから来日していた人びとがネギを好んで食べていたことから、蕎麦屋ではネギそのものを“南蛮”と呼ぶようになったのです。つまり、カレー南蛮はカレーとネギ入り、鴨南蛮は鴨とネギ入り、という意味なのですね。

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