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地震などの災害に備え家のガラス対策を考える

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災害時 ガラスの飛散などによる負傷に注意を

大地震など全く想定してなかった九州に大きな地震があり、毎日余震が続いています。
私の住んでいる福岡でも強い震度の地震こそなかったものの余震のたびに恐怖感を感じるので、被災地の方の大変さは想像を超えるものと思います。
心からお見舞い申し上げます。

今度の大地震での負傷者の多くは住宅内の家具の転倒、落下が原因だったそうです
更に負傷者の4分の3の人が家具やガラス飛散が原因ということです

室内を見回してみますと、食器棚や飾り棚などのガラス扉、テレビやパソコンのディスプレイ画面住居内にはガラスを使用したものが結構多くあります。

私はガラスの専門家なので、災害に備えて家の中のガラス関連について、準備しておくべきことを解説したいと思います。

ガラスのひび割れ状態の放置は危険

ガラスのひび割れは、どんなに小さくても危険です。
小さな振動が続くとひび割れが進んでいきます。

ひびが入ってしまったらガラスを取り換えるのが一番安全なのですが応急処置として補修することも可能です。
アロンアルファなどを埋め込んだり、カー用品のフロントガラス補修剤などで代用可能です。
窓ガラスと車のフロントガラスでは厚さや強度、ガラスの素材が違うので、必ず専門家に確認してもらいましょう。

次にガラス関連の中で一番注意が必要な窓について、注意すべき窓がどのようなものか解説していきます。

危険性の高い窓の種類について

以下に当てはまる窓は災害時に凶器となる可能性があります。早めに取り換えるなどの対応をしておきましょう。

・ 硬化パテ止めのはめ殺し窓(明り取りや等の開けられない窓)
パテは古くなると硬化してガラスが固定され、割れやすくなります。ガラスが大きいほど、割れやすくなります。
※ 昭和54年3月31日以前に着工された建築物には,ガラスが固定されやすい硬化パテ(硬化性シーリング)が使用されている可能性が高く,ガラスとサッシ本体が固定されると,サッシ本体の揺れに連動してガラスが破損しやすくなります。

・ 隅部がガラス同志のつき合せになっている窓
柱がない分、ガラス自体に直接力が加わり建物のゆれ、ねじれでガラス同志がぶつかり、割れやすくなります。

・三連以上の連続した窓
外壁が少なく、建物がゆれると窓の部分の横ずれが大きく、ガラスが割れやすくなります。

・古くて腐食した木や鉄製のサッシ
ガラスが外れ落下しやすい為、割れやすくなります。

・腰壁が低い窓
床が滑りやすいときは、家具調度が衝突してガラスを割る可能性が大きくなります。

比較的安全性の高い窓の種類について

一方、次にあげる窓は比較的災害に強いと言えます。しかし、個別で強度などは異なりますから、あくまで目安としてください。

・あけられる窓(横にスライドさせて動く窓)
枠とガラス戸の間にゆとりがあるため、地震で窓が揺れて建物がゆがんでもガラスに力が加わりません

・ガラスの周辺がゴムなど軟らかいもので保持されている窓
固定されずクッション性があるので、建物がゆがんでもガラスに力が加わりません

・網入りガラス(ガラスの中に針金が入ったガラス)、合わせガラス(2枚のガラスの間に中間膜などのフィルムを挟み込んだガラス)が使われている窓。ガラスが割れても落ちにくくなります。

今から出来る窓の改修方法について

災害はいつ発生するかわかりません。
危険な窓とわかれば出来るだけ早めに改修をしましょう。
自分でできる改修方法も含めて紹介します。

・ガラス面に飛散防止用フィルムを貼る。
飛散防止フィルムはPETボトルと同じ材質で、ガラスが割れても簡単に破れません。
ガラスの破片に触れて怪我をする可能性がかなり少なくなります。しかも、自分で簡単に出来る方法です。

・網入りガラス、合せガラスに取り替える。
合わせガラスや網入板ガラスは万一ガラスが割れても、ガラス破片の飛散やガラスが落ちることが無く安心です。

地震でもガラスが割れないための簡単にできる対策

ガラスが割れないように 家具を固定しましょう
家具の固定方法で思いつくのは強度の高い「L型金具」ですが、賃貸住宅や壁面の問題で壁に穴をあける金具を使うのが難しい場合も多いかと思います。
家具が倒れないように、天井までの隙間を突っ張り棒や段ボールで埋めてしまいましょう。

家具の下に滑り止めシートや転倒防止のプレート(安定板)を敷くのも効果があります。
また、寝ている間に家具が倒れてこないように 寝室の家具の位置や向きを見直しましょう。
スムーズに避難できるように、通路や部屋の出入り口付近、火気の周辺にも大型の家電や家具を置かないようにしましょう。

窓ガラスには必ずカーテンを引くようにしましょう。ガラスが割れたとしても、破片が部屋中に散らばるのを防げます。
落下物で怪我をしないように、各部屋に靴やスリッパを準備しましょう。作業用の厚手の軍手も用意しておくと、落下物を動かす時に怪我をしにくくなります。

テレビやパソコンなどは窓ガラスから離れた位置に置くようにしましょう。
ガラス扉には「開き戸・引き出しロック」などの地震対策グッズでしっかり固定しましょう。

時間と手間はかかりますが、災害というのはいつ自分の身に降りかかるかわかりません。
そのための準備をしておくことで、少しでも不安を和らげ安心を得ることが大切です。

(松岡 順子/装飾ガラス製品製作デザイン)

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