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まだ知られていないアメリカ − ハーパーズフェリーとは

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アメリカ旅行といえば、大西洋の海岸にある大きな街や、カリフォルニア州、フロリダ州、あるいは西方にある大きな国立公園などを思い浮かべる人がほとんどでしょう。しかし、アメリカにはこれ以外にも見所がたくさんあります。各州にある宝物のような素敵なスポットが旅人に発見されるのを待っているのです。

例えば、1861年に南北戦争の直前にバージニア州から自立して構成されたウェストバージニア州もそうです。人口が2百万人にも満たない小さな州で、首都チャーレストン市も中規模都市の郊外のような大きさ。そして人口は5万1百人しかいません。天然資源を中心として経済が成り立っており、国内の幹線道路から少し離れています。

そのため、すごくきれいで豊かな自然が溢れていても、ウェストバージニアは観光スポットとして注目されません。私は2回だけ行ってみましたが、妻のおかげでハーパズ・フェリーを見つけました。ウェストバージニア州、メリーランド州とバージニア州の境界にある古き良き時代の宝物のような場所です。

この小さな街は、18世紀にハーパー氏によってつくられました。現在、1944年につくられたハーパーズ・フェリー国立公園が街のシンボルとなっています。なぜこの場所が特別なのでしょうか? 答えは簡単です。上の写真で見られるように、ポトマック川とシェナンドー川が合流する場所にあるからです。

では、なぜわざわざハーパズ・フェリーまで足を運ぶべきなのか? もちろん行くべき理由はたくさんありますが、特に注目したいのはここで楽しめる趣です。ハーパズ・フェリーを散歩したら、この街の全盛期に戻っているような錯覚にとらわれます。歴史的な建物は優しい住民、職人の店、様々なレストランが作り上げる穏やかな雰囲気の枠組みになり、アメリカでよく見られる人工的な雰囲気を持つ歴史的な名所との違いがわかります。ハーパズ・フェリーはその人工的な雰囲気がありません。どんなに時間が経っても、変わらない姿を見せてくれるのです。

街が自然に囲まれており、景色が春は緑、秋は真っ赤に染まります。このようなきれいな風景を満喫するためにこそ、アパラチアン・トレイルはハーパズ・フェリーを通っているのです。

独特な雰囲気を漂うこの街に入ったら、大都会の忙しいライフスタイルや人込みのビーチが、まるで別世界のように感じます。「ここは本当にアメリカなのか?」と思うぐらいです。

「本物のアメリカ」を探す人もいますが、アメリカの各地域に「本物のアメリカ」を発見することができるのです。ニューヨークも、ラスベガスも、モニュメントバレーも、またハーパズ・フェリーのような小さな街も、すべてアメリカの一面を見せてくれるのです。

また、「アメリカ人」についても同じことがいえるでしょう。アジア系であれ、金髪であれ、みんなはアメリカ人です。普段はアメリカについて批判的な私でさえ、アメリカにおける移民制度の成功を認めざるを得ません。アメリカでは移民が「問題」ではなく、「資源」のように扱われているのです。

というわけで、わざわざ一時間ぐらい運転してでも、ハーパズ・フェリーへ行く価値がありました。文明と自然が調和している、この素晴らしい場所がすごい感動を、私に与えてくれました。

Licensed material used with permission by Italiano negli USA
訳:Barbara Casu

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