通勤電車や移動時間で人に差をつけよう! 思考トレーニングのススメ

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通勤電車や移動時間で人に差をつけよう! 思考トレーニングのススメ
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皆さんは、通勤や移動のときに何をしていますか? 読書? それとも、スマホで情報やメールの確認? それも有意義ですが、たまには思考のトレーニングをしてみてはいかがでしょう。

実は、意識的にいくつかの視点を持つことで、いろいろなことから簡単に、仕事にも役立てられそうな思考のトレーニングができてしまうのです。そして、その方法ともいえる「いくつかの視点を持つ」ことを身につけてしまえば、通勤や移動に限らずいつでも活用でき、ひいては仕事に役立つ思考ができるようにも!

では、どのような視点を持つと思考のトレーニングになるのでしょうか。

ひとことで言ってしまうと、「アウトプットされたものから、それがそのような形や仕組みになっている目的や意図を読み取る」視点です。さっそく電車広告を例に、思考トレーニングをご紹介しましょう。

誰に向けたものなのか/ターゲット

言いかえれば、「誰がターゲットなのか」。広告主が伝えたい相手、「ターゲット(対象)」をできるだけ具体的に考えてみましょう。宣伝している商品の特性やサービスの内容をヒントに、ターゲットの性別や年齢、世代など、基本となる属性は特定しやすいはずです。そこからさらに、どんなことを好み、どんな状況や環境にいる人なのかなど、写真やキャッチコピーといった広告表現や印象から、ターゲットの嗜好や条件などにも考えを巡らせてみましょう。

電車の中吊り広告の場合は、その路線の走る地域特性から家族構成やライフスタイルなどまで想定することもさほど難しくないはずです。例えば、その路線にあるファッションビルのセール案内や新築マンションなどの広告が多いですよね。会社帰りのOLが立ち寄ることや、会社員の方が利用路線を変えずに引っ越すことを想定しているからと考えられます。セールの広告では、ファッションビルがターゲットとしている年齢層にウケるような配色やタレントなどが使われています。また、70%OFFなどの割引率やセールをするアパレルブランド名など、広告主が興味関心を引くと考えた情報が大きく書かれています。新築マンションの広告では、「新宿」や「東京」といった主要駅までの所要時間が目立つ色で書かれていたりします。マンションの周囲を俯瞰してデザインしているものなどを見ると、物件自体よりも所在地や環境がウリ、もしくはこの沿線で見る人には響くと考えている、と想像ができます。

達成したいことは何か/目的

言いかえれば、「何が目的なのか」。広告主が成し遂げたいこと、「目的」をできるだけ深く考えてみましょう。同じ広告でも、目的はひとつではありません。

例えば、新商品の認知獲得や商品の販売促進他にもブランドイメージの向上、などが考えられますよね。ビジネスの場合、「利益を生むこと」が目的にありますが、その一環として広告という手段で「達成したいことは何か」を推測してみましょう。この時、「販売するため」「認知してもらうため」といったところで思考が止まってしまわないよう、目の前にある広告にフォーカスして想像すること。そうすると、数ある広告のひとつとして、想定しているターゲットの注意を引いたり、印象に残ったりするように、している「工夫」が見つけやすくなるはすです。たくさんの「工夫」に気づくことができれば、広告主や広告制作者の意図や狙いに迫れるはず。さらには、自分がターゲットであった場合を想定して、その広告が狙っていることが達成されているか検証する目で見てみると、とても納得のいくことやよりよくできそうな改善ポイントにも気づけるでしょう。例えば、先ほどの新築マンションの広告では、販売よりもまず”内覧者の獲得”が目的かもしれません。であれば、「3LDK」や「4LDK」と記載があっても具体的な間取り図を載せていないのは、情報量の問題以外に、実際に内覧しにくるよう意図的な対応なのかもしれません。

何をどのように行っているのか/方法、手段

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広告主が何をどのように行っているのか、具体的に把握し、なぜそうしたのかを考えてみましょう。初めは広告についてのみ考えを巡らせ、いろいろな視点から、そうなった理由を探してみるのがいいでしょう。慣れてきたら、ビジネス自体、商品やサービスについてまでも考えてみると、広告としてアウトプットされた内容にまで至った背景やコンセプトなどが垣間見えてくる場合もあります。

再び新築マンションの広告を例にとり、目的が”内覧者の獲得”ならば、「見学された方にもれなくギフトカードをプレゼント!」というように、ユーザの行動を強く促すようなインセンティブを作るのもひとつの手段となるわけです。もちろんその場合は、広告にその旨を謳うでしょう。

次第に、「ターゲット」「目的」「方法、手段」の3要素のよい組み合わせがわかってくるかと思います。そうすると自分が想定した組み合わせと違った場合に、「なぜ」という疑問を持つことができますよね。この疑問は、広告主の意図や広告制作者の工夫などを見つけるヒントとなりますが、疑問を持てることが大事なこと。広告に限らず、いろいろな事象から「なぜ」と思うことが見つけられるようになると、問題や課題をみつけられる視点が養われます。また、そこで「自分ならこうする」という、より良い方法やアイデアを見つける足掛かりにもなります。

基本的に3要素は、まず「目的」があり、具体的な「ターゲット」を想定することで、最適な「方法、手段」が決められています。「方法、手段」は、「目的」や「ターゲット」に応じて変わり、過去にない新しい方法で実施されることも。が、例示からも分かるように、ユーザはメリットなしでは行動しません。ですから、いろいろな「方法、手段」を事例として知っておくことは、とても有意義です。また新しい手段をいち早く知っておくと、自分の仕事にも応用が利きます。このような思考を繰り返し行うことで、自分の中に「(一般的な)既存のパターン」や「自分のやり方、アイデア」といった引き出しを作れるのです。

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

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