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遭難した船で船長が口頭で遺言は可能か?

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Q.

 遺言は、けっこう厳格な様式が求められており、遺言の日付や署名、押印をすることなどが求められています(普通証書遺言 民法968条)。

 ただ、遭難した船の船長は条件を満たせば口頭での遺言が認められるって本当?

(1)本当
(2)ウソ

A.

正解(1)本当

 民法979条1項では「船舶遭難者の遺言」が規定されており、「船舶が遭難した場合において、当該船舶中に在って死亡の危急に迫った者は、証人二人以上の立会いをもって口頭で遺言をすることができる」とあります。

 したがって、口頭での遺言は可能です。
 なるほど、遭難した船舶では乗組員に遺言を託すこともできるのかと思いますよね。

 でも、ちょっと待ってください。沈みそうな船だったら、「伝えた相手も死ぬ可能性高いやん!」とツッコミを入れたくなってしまうのは私だけでしょうか?しかも、当該条文のようにして残した遺言は、「証人が、その趣旨を筆記して、これに署名し、印を押し、かつ証人の一人又は利害関係人から遅滞なく家庭裁判所に請求してその確認を得なければ、その効力を生じない」(民法979条3項)とあります。

 命からがら助かったであろう証人に「家庭裁判所へ行け!」と求めるのは酷ではないかとも思ったりします。不思議な条文です。

元記事

遭難した船で船長が口頭で遺言は可能か?

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