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【おもいでタイムライン】第5回:1999〜1997年、手のひらからIT革命

まだオフィスには個人用のパソコンもなく、あるのは電卓と電話、というのが当たり前だった時代の光景
KDD(国際電信電話株式会社)1985年社内報より

日本で初めての携帯電話「ショルダーホン」が発売されてから、約30年が過ぎました。そして携帯電話の進化と同時に、私たちのコミュニケーションも大きく変化してきました。携帯電話の歴史は、コミュニケーションの変遷の歴史でもあるんです。

では、一体どんな風に変化してきたのでしょう?

TIME & SPACEがお届けする、携帯電話の歴史30年を振り返るサイト「おもいでタイムライン」連動連載の第6回をお届けします。今回は1999〜1997年までさかのぼってみましょう。

■おもいでタイムライン
http://time-space.kddi.com/omoide/index.php

「IT革命」ということばが使われはじめたのは1990年代の初め頃から。バブル期の頃につくられた日本映画やドラマの再放送を見て、ちょっと違和感を覚えませんか? 街の風景によく知ったランドマークやおなじみの商業施設がなかったり、クルマやファッションが古くさかったりということもあるのですが、なによりもオフィスのデスクにパソコンがない。電話(これも微妙に古い)と書類の入ったファイルとボールペンしかなくて、妙にツルッとした印象を受けたりも。この頃から電子メール(eメール)が登場し、企業が「ホームページ」を制作して自社のサービスやデータを公開するようになり、ビジネスマンも少しずつコンピュータを仕事に取り入れるようになりました。

「IT革命」自体は、この時期から起こりつつあったのですが、流行語大賞を受賞するのは2000年のこと。そこで世間一般に幅広く認知されるようになりました。1999年に登場した、携帯電話のある機能がきっかけといってもいいでしょう。それにより人々のコミュにケーションが一変した機能――そう、携帯電話のインターネット接続サービスのスタートです。ビジネスの世界ではすでに起こっていたIT革命が、生活の中に、わたしたちの手のひらの中にもたらされたのがこの時代だったのです。

誕生して間もない頃の、携帯電話のインターネット接続サービスは、さまざまな制約があったものの、生活に大きな変化を生み出したものでした。今回はそこのところを振り返ってみましょう。

携帯電話からメールが送れるようになって変わったこと。

この時代の携帯電話・スマホは?
「506G」(1997年発売)
→この携帯電話の「おもいでタイムライン」記事へ

この時期、携帯電話は「文字」というコミュニケーションツールを手に入れました。最初は97年、同じキャリア間だけでやり取りできるショートメッセージサービスのみでした。当時、IDO(日本移動通信)が提供していたのは「プチメール」。月額利用料なしで、メール送信1回1円(契約によっては5円)という設定で、最大128文字まで送受信可能。”最大”というのは、半角文字の場合で、全角だと半分の64文字が限界。情報をたくさん送りたい時には、半角で書くというつましい努力をしたものです。メールには送信者の電話番号が記録されるので、本文中に自分の名前を書かなくても誰からのメールであるかは、一応は分かるようになっていました。

文字数制限は今のSMSにもありますが、決定的に違うのが、”受話できる状態じゃないと届かない”という点。電源が入っていなかったり圏外の場合、こちらのメールは一切届かなかったわけです。だから「メール」とはいえ、通話に近いかたち。あと、携帯電話会社が違うと送れないという制約がありながら、どうしても送りたいときはポケベルとおなじ「文字コード表」に則って数字と記号でトーン入力する、という超めんどうなやり方もありましたね。

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