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被災地への千羽鶴 「いらなかった」の声続出

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4月14日以降、熊本県など九州地方で続く地震では50人近くの犠牲者が出て、今も10万人近くの住民が避難を余儀なくされている。現地では水や食料などの物資が不足し、支援物資が上手く回らないなどの混乱が続くなか、ネットでは「折り鶴」の是非が議論の的となっている。

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日本では古来より折り紙で鶴を折って、それを病人に贈る風習が存在する。「鶴は千年、亀は万年」という慣用句もあり、鶴はめでたい生き物の代表。思いを込めながら鶴を千羽折り、それを束ねて「千羽鶴」として贈る光景は高校野球においても見られるものだ。

しかし熊本地震が発生すると、ツイッターには「被災地いらなかった物リスト」というハッシュタグが登場。リストには「古着」「賞味期限の短い食物」などもあげられたが、千羽鶴に関しては、

「全部を飾る場所もなく、きちんと糸で止められていなかったりする物も多く、大量に送られると迷惑です。 焼却処分(焼き鳥)しました」
「東日本大震災のとき宮城にいましたが、千羽鶴君、これ本当にあなた方の自己満足でしかないんじゃないですか?」
「私、東日本大震災で被災しました! その時にダントツでいらなかった物は千羽鶴! 贈られても役に立ちません!」

など、厳しい意見が続出。「寄せ書き」とともに“いらないものリスト”にあげられた。

そんななか注目を集めているのが、広島市で行われている「おりづる再生プロジェクト」だ。原爆の被害を後世に伝える平和記念公園には、平和を願う世界中の人々から毎年10トンもの折り鶴が送られており、広島市はそれらを焼却するのに年1億円を使っているのだそう。同プロジェクトは折り鶴を回収・選別して再生紙として利用し、「おりづる再生名刺」として販売して、利益の一部を原爆ドーム保存事業基金に寄付する取り組みを行っている。

“折り鶴論争”のなかで、このプロジェクトがにわかに脚光を浴び始め、ツイッターには、

「電子折り鶴をポチると送金するシステム作ればいいんじゃないかな」
「被災地にどうしても折り鶴を送りたくて仕方ないって人は
お札で折るといいよ」
「折り鶴もいきすぎると『自粛』と同じように『被災者を本当に想うなら、、それではなく、、』って話なんだろうね」
「変な行動起こす前に『一体何が相手の助けになるか』を立ち止まって考えましょうって話だよな」

といった声が寄せられている。被災地に贈られる千羽鶴には復興を願う人々の思いが込められていることは確かで、広島市の場合は受け入れを拒否しているわけではない。ただ、支援物資の提供は、配布したり保管したりする労力やコストが受け取り側にかかることにもなる。現場の状況や時間の経過で必要なものが変わる被災地への支援は、その時々で適切な品が何なのかを考えることが大切といえそうだ。
(金子則男)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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