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血液サラサラ理論に疑問呈するベストセラー本の主張とは?

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 日々の生活で頭痛、疲労感、不眠、ストレスなどに悩む人は少なくない。その中にはテレビ番組や雑誌でしばしば特集される「血液サラサラ」理論を取り入れようとする人も多いだろう。だが、その大人気健康法に疑問を呈する専門家が現われた。

「誤解を恐れずにいえば、血が足りていない人が、いくら血液をサラサラにしても、まったくの無駄です」

 こう語るのは『血流がすべて解決する』(サンマーク出版)の著者で漢方薬剤師の堀江昭佳氏。島根県・出雲大社の表参道で90年続く漢方薬局の薬剤師として、多くの人々の体の悩みと向き合ってきた堀江氏の著書は増版を重ね、4万5000部のベストセラーとなっている。

 堀江氏は同書で人間の体調不良の原因のほとんどが「血流の悪さ」にあり、それを良くすれば症状は改善すると説いている。

 では、まず堀江氏が誤解している人が多いと指摘した「血液サラサラ」理論についておさらいしておく。血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が増えすぎて、血がドロドロとなって血流が悪くなり、酸素不足や栄養不足が発生する。倦怠感や手足が冷える、めまいといった症状が出る。

 それらを解消するために、血液をサラサラにすると言われる納豆やたまねぎを毎日食べたり、青魚に含まれるEPAが入ったサプリメントを摂取するのが、「血液サラサラ」万能論で、数年前から一大ムーブメントとなっている。

 一方の堀江氏が提唱するのが「血流たっぷり理論」である。堀江氏が続ける。

「『血流が悪い=血液ドロドロ』ではありません。もちろん、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病の患者さんは血液をサラサラにする必要がありますが、血流が悪いのは血が足りていないことが原因であることが少なくないのです。

 これは東洋医学では“血虚”と呼んでいます。血の不足を補い、増やし、流すことで身体の不調を楽にしていこうというのが、私の『血流たっぷり』です」

 堀江氏のメソッドを実践した数多くの人々が健康を取り戻しており、その噂を耳にした人が、藁にも縋る思いで、全国各地から遠路はるばる島根まで足を運んでいるという。堀江氏は「血」の役割についてこう話す。

「血液には、水分を保つ、酸素・ホルモン・栄養を届ける、老廃物・二酸化炭素を回収する、体温を維持する、体を守る、という働きがある。これは血のめぐり、血流によって行なわれる。

 私たちの身体にある60兆個の細胞のひとつひとつにこれだけのメンテナンスをしなければならないため、全体の3分の1の20兆個が血液細胞となっている。人体でこれだけ大きな割合を占める組織は他にない。血液を最大の臓器と呼ぶ研究者もいるほどです。つまり体を生かすも殺すも、血流次第なのです」

 それだけ大きな役割を負う血が足りないからこそ、朝起きたときからだるかったり、疲れていたり、頭痛を発症したり、やる気が出なかったりといった不調が引き起こされるのだ。

※週刊ポスト2016年4月29日号

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