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【京都】日本で唯一の「スロヴェニア料理」が京都にあるというので行ってきた【ピカポロンツァ】

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京都に日本で一つだけのスロヴェニア料理屋があるらしいぞ!」

という情報を得たメシ通レポーターの川上。

「なんと! それは行かなければ!」

と立ち上がったものの、ふと気づいて沈黙。

…………………スロヴェニアってどこやねん?

アフリカの国? っていうか、国なのかな。地方? ロシアの都市の名前??

スロヴェニアが一体どこのどんな所かもわからないまま(あああ、アホですみません、昔から地理が本当に苦手です)、京都市営の地下鉄東西線に乗って「太秦天神川駅」へ。

1番出口を出てすぐにあるデイリーヤマザキを左折し、直進すること約5分。

着きました! 赤と白のストライプ柄の屋根がパッと目を引く可愛らしい外観。あっ、看板に「ヨーロッパの手作り料理」って書いてある。……ス、スロヴェニアってヨーロッパの国だったんですね(赤面)。

と、赤面したのは私だけでないはず。スロヴェニアがどこにあるか、パッと答えられる人います? あんまりいないですよね、ねっ!?(迫真)

お店に入る前に、まずはスロヴェニアについて簡単に勉強しましょう。

西はイタリア、北はオーストリア、東はハンガリー、南はクロアチアが隣接し、ちょうどヨーロッパのまんなかあたりに位置する小さな国、スロヴェニア。面積は日本の四国とほぼ同じで、人口は約200万人です。国土の半分以上が森林で、「ヨーロッパの緑の宝石」と言われるほど美しい自然に囲まれているそう。世界中の旅行客が豊かな緑を求めてやって来るんですって。

さて、スロヴェニアの基本情報がわかったところで、お店の中へ!

1階はカフェとショップになっています。カフェではスロヴェニアのデザートやお茶が楽しめ、ショップではスロヴェニアから輸入した雑貨などが購入可能。

この木のお皿なんて素朴でいいですよねぇ。なんかこう、この皿に入れた朝ごはんをinstagramに載せたらモテそうですよね。全粒粉のパンに半熟卵とか乗せて、ルッコラとか添えて……。

妄想はそこそこに、2階のレストランへ。靴を脱いで2階に上がります。

スロヴェニアという国の基本的な情報はわかったけど、スロヴェニアの料理ってどんな味でしょうか? これから待ち受ける初体験にドキドキしながら上がっていくと……

「いらっしゃいませ!」

笑顔が素敵なご夫婦が出迎えてくれました! 右がシェフのイゴール・ライラさん。左が奥様のライラ・智恵さんです。

イゴールさんは留学を機に日本に来日し、大学卒業後、仕事関係で智恵さんと知り合いご結婚。2001年にピカポロンツァをオープンしました。当初はまさかスロヴェニア料理屋が日本にひとつだけしかないなんて思っておらず、お店にやって来た大使館の方に「ここ以外にないですよ」と言われて驚いたそうです。

店内はまるで山奥のロッジみたいにあたたかくてアットホームな雰囲気。窓からはバルコニーの向こうに広がる緑が見えてなんともリラックスできます。

さてさて、早速気になるスロヴェニア料理をオーダー。

ピカポロンツァのこだわり① メニューに料理の写真を載せない

ピカポロンツァのメニュー表には写真がありません。「お客さんはスロヴェニア料理を食べたことがない人がほとんど。メニューだけしか書いてないのは『あえて』なんです。どんな料理か想像して待ち時間を楽しんでほしい」とイゴールさん。なるほど~!

智恵さんからは「でも、今の時代にメニューに写真がないっていうのもね……。写真を載せようかとも思っているけれど、なかなか手がまわらなくて」という本音もチラリ。いやいや、ステキだと思いますよ~? もちろん、どのメニューをオーダーしようか迷ったら、智恵さんが料理の説明をしてくれるのでご安心ください!

料理が出てくるまで、店内を観察します。いたるところにスロヴェニアから輸入された雑貨が飾ってあります。スロヴェニアに行ったことがないのでピンときませんが、智恵さんいわく「スロヴェニアらしい」デザインの雑貨なのだそうです。けっこう可愛らしいデザインのものが多いんですね。

こちらのアルバムは、お客さんの「スロヴェニアに行ってみたい!」という声から生まれた旅行ツアーを記録したもの。ツアーなんかもやってるんですね! 広大な青空、山脈、草原……美しく、雄大な自然がありありと写真から伝わります。こんな自然豊かなところでのんびりしてみたい! しかし、様々な事情から「もうツアーをすることはないかな」とのこと……。残念です!

ピカポロンツァのこだわり② 椅子が低め

「ゆっくり食事を楽しんでほしい」という思いから、椅子は少し低めの高さ。またこれがすご~く居心地がいい! 足が疲れないんですよ。新しく購入した椅子も全部脚を切って高さを調節しているというから驚きです! 写真では高さがわかりづらいんですが、ぜひ実際に座ってお確かめくださいませ!

ピカポロンツァのこだわり③ 添えられた野菜もおいしい

そば粉のズリヴァンカ 540円(税込)

そうこうしているうちに、料理がやってきました。まずは前菜から。「ズリヴァンカ」という、そば粉100%の生地に、カッテージチーズと赤たまねぎを乗せてオーブンで焼き上げた料理です。スロヴェニアでは、そばと乳製品は相性がよいとされていて、「ズリヴァンカ」は山間部の地方で親しまれている家庭料理なんだそう。

見た目はタルトみたいです。しっかりと歯ごたえのあるそば粉の生地が、さっぱり味のチーズとシャキシャキとした食感の玉ねぎに合います!

料理に使用する野菜は、京都・美山町のシャルキュトリー工房「おもしろ農民倶楽部」とともに作った無農薬の野菜。料理に添える野菜にもこだわり、一つひとつ味を変えています。京都は良質な水がとれるので、野菜もおいしい地域。「たまにお客さんから『添えている野菜のおかわりはありますか?』と聞かれるんですよ」と微笑む智恵さん。野菜はサブ的な役割かと思われがちですが、ピカポロンツァでは隠れた人気者なんですね! ズリヴァンカに添えられていたのは、鮮やかな紅色の大根。余分な味付けはしておらず、新鮮な野菜そのものの味を楽しむことができます。

「日本ではあまり知られていませんが、スロヴェニアはワインがとてもおいしい国です。ローマ時代からワインづくりをしていて、小規模ながら歴史のあるワイナリーが多く、こだわりの強いワインがたくさんあります」(智恵さん)

智恵さんのおすすめで「クエルクス・レブラ」という白ワインのグラス(760円 税込)をいただきました。フルーティな辛口で飲みやすい! 白ワインとスロヴェニア料理、合いますね~!

ウニオン 750円(税込)

スロヴェニアのビールもありますよ。「ウニオン」は、首都・リュブリャナのシンボルであるドラゴンのイラストが描かれたラベルが特徴。スロヴェニアは自然が豊かなので水がきれい。つまり、ビールがおいしくできるということ! 京都も日本有数の酒どころですが、水とお酒の関係は切っても切れないものなんですね。「ウニオン」は比較的飲み口が甘いので「日本の苦いビールが苦手」という人も試してみてはいかがでしょうか?

ギバニッツア 1,300円~(税込)

続いては、「ギバニッツア」という、具材を重ねてオーブンで焼き上げた料理。上からカッテージチーズ、サーモン、そしてスロヴェニアの主食であるじゃがいもが層になっています。重ねられた具材の色合いがきれいですね。チーズ×サーモン×じゃがいもって、おいしくないわけがない組み合わせ! 口の中でその3つが合わさり、素朴でやさし~い味わいに心がほっこり。

こちらも「ズリヴァンカ」と同じ地方の料理だそう。一口にスロヴェニア料理と言っても、地方によって食べられる料理は異なるみたいです。日本でも北海道と沖縄では料理が全然違いますよね。スロヴェニアも日本も小さな国だけど、その中で地方ごとの食文化が成り立っているんですね!

さて、最後は……

地中海リゾット 1,300円(税込)

イタリアに近い、地中海沿いの地方で食べられる「地中海リゾット」! 海が近いからエビやアサリなどシーフードがたくさん入っているんですね。リゾットと聞くと洋風の雑炊といったものを想像しますが、スロヴェニアのリゾットはお米の上にソースをかけるスタイル。こんなスタイルのリゾットもあったんだなぁ。トマトソースにはシーフードの旨味がぎっしりと詰まっていてコク深~い。もう一皿食べたい、いや、毎日食べたいくらい、本当にめちゃくちゃおいしい!

ああ、まだまだスロヴェニア料理を味わいたいなぁ……。

と、いうことでデザートもオーダー。

バクラワ 480円(税込)

トルコがルーツとなっている、スロヴェニアで有名なお菓子・バクラワをチョイス。何重にも重ねたパイ生地の間にくるみを入れて焼き、レモンシロップをかけたもの……と智恵さんに説明してもらいましたが、どんな味か想像つかない!

いただきます!

思ったよりレモンの酸味が効いていて、甘すぎません。甘いものが苦手な人でもおいしく食べることができそう。レモンシロップが染み込んでいるので、パイ生地を使用しているけど “しっとり”という表現が適切な食感。日本では知名度が低いですが、ヨーロッパを中心として世界的にはよく知られているお菓子のよう。覚えておこーっと!

アルプスのお茶 480円(税込)

最後はお茶でもスロヴェニアを満喫しました。お店自慢のスロヴェニアのハーブティーの中から、名前が気になって注文した「アルプスのお茶」。アルプスに生えている高山植物をメインにしたブレンド茶で、鼻からスーッと抜けていく爽やかなハーブの香り。さっぱりした味で、食後にデザートとセットでいただくのがおすすめです。

あ~、満腹!

お店に来る前はスロヴェニアがどこにあるか、どんな料理なのかを全く知らなかった私ですが、お店を出るころには「スロヴェニアに行きたい!」という気持ちがフツフツと……。

智恵さんからスロヴェニア旅行ツアーのパンフレットをちゃっかりもらっちゃいました。スロヴェニアは日本から直行便がなく、行くのはなかなか難しいかもしれませんが、ここ「ピカポロンツァ」に来ればいつでも気軽にスロヴェニア気分を味わえますよ。少しでもスロヴェニアが気になった方は、ぜひお越しやす~!

お店情報

ピカポロンツァ

住所:京都府京都市右京区太秦森ケ東町29-7

電話番号:075-871-0146

営業時間:ランチ/12:00 ~ 15:00 (LO/14:30)

ディナー/18:00 ~ 22:00 (LO/21:00)

カフェタイム/11:00 ~ 21:00 (LO/20:30)

定休日:毎週月曜日 ※日曜日は予約制(予約は前日までに)

公式サイト:http://www.ne.jp/asahi/pika/polonca/


書いた人:

川上ひろこ

大阪府出身。「京都好きが知らない京都」をコンセプトにした京都の情報サイト『ナポリタン』の編集・ライター。タイ料理が好きすぎて、京都のおいしいタイ料理屋さんでアルバイトをはじめました。 公式サイト:ナポリタン

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