菊間千乃 「アナウンサーを続けたかったから弁護士を目指した」

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J-WAVE平日夜の番組「JAM THE WORLD」(月曜ナビゲーター:津田大介)。4月18日(月)のオンエアでは、元フジテレビのアナウンサーで、現在は弁護士として活躍されている菊間千乃さんが「BREAKTHROUGH!」のコーナーに登場。「新生活に不安を覚える人が多い中、自分らしく生きるとは何なのか?」について話をうかがいました。

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津田:弁護士になられてもう5年目ですが、弁護士の仕事には慣れましたか?

菊間:慣れたというか、裁判所に行くと緊張していたのが、今は裁判所に行くほうが普通で、テレビに出演するほうがすごく緊張しますね。先日も出演する機会があったのですが、なにか“アウェイ感”を感じました(笑)。

津田:それだけ“弁護士の菊間さん”になられたということですね。弁護士というと、いろいろ専門があると思うのですが、菊間さんの専門は何になるのでしょうか?

菊間:「これだけをやっています」という専門はなくて「企業法務」全般という言い方になるのですが、法律事務所って“ブティック型法律事務所”ともいわれて倒産ばっかりやりますとか、知財ばっかりやりますとかあるのですが、私の所属する法律事務所は企業法務が得意なので、クライアントさんがたくさんいて、その企業の中で起こるいろいろな問題を、所属する20数名の弁護士で全部カバーします。ですので、スペシャリストというよりもジェネラリストで、幅広くいろいろな分野を担当していますね。

津田:弁護士を目指そうとしたきっかけや、弁護士になった後に、こういう分野の弁護士になりたいなどのイメージはあったのですか?

菊間:もともとは刑事弁護をずっとやりたいと思っていたんです。企業法務ってなんとなく、ドライなイメージがあるというか、刑事弁護はドラマにもよくなるし、人と人との感情的な関わりのなかで、信頼があって弁護していくようなウェットな部分もあって。そういうのに惹かれていたのですが、入ってみると企業法務もやっぱり人と人との感情のぶつかり合いだったり、プライドのぶつかり合いだったりで、企業同士が揉めたり、トラブルを起こしたりしている。そういう意味では一緒なんだなぁって。企業法務といっても、私は事務所のなかで契約書をチェックするとかよりは、週に2〜3回は法廷で裁判を担当することが多いんです。紛争解決というと、ものすごくウェットな世界ですよね。まさに“切った張った”の世界。

津田:もともとフジテレビでアナウンサーをやりながら、同時にロースクールに通われて弁護士になったということですが、ロースクールに通うきかっけは何だったのでしょう?

菊間:フジテレビにアナウンサーで入ったときに、「アナウンサーを10年やったら、司法試験を受けます」と言っていたんですね。そしたらちょうど、そのときにロースクールが始まったんです。自分の中ではロースクールに通う想定はなくて、10年ぐらいかけて自分で勉強して、受かったらいいなと思っていました。でも、ロースクールが始まって司法試験に受かりやすくなると聞いたので、だったら行ったほうがいいかなと思って通いました。

津田:大学を卒業して、すぐに弁護士を目指さなかったのは、なぜですか?

菊間:最初から弁護士になりたかったわけではないんです。小学6年生のときの卒業アルバムに、将来の夢を「フジテレビのアナウンサー」と書いたぐらいなので。フジテレビのアナウンサーになりたくて、なりたくてなったので。当然、フジテレビを定年までずっと勤めあげると思い込んでいたんですね。

でも、入社後、上の先輩とかを見ていると、ある程度の年齢がくると、画面に出なくなることがわかった。一生しゃべり手の現役の方って少ないのだなと。そうなったときに、自分はずっとしゃべり手としてフジテレビで働きたいと思っていたので、自分で次のロケットを発射させないと、ただ待っていたら自分はしぼんでいくと思ったんです。そんなふうに23歳のときに考えて、そのときはなんとなく28歳で結婚すると思っていて。28歳で結婚して、30歳で子どもを産んで、32歳でもうひとり産んだぐらいで、ちょっとアナウンサーとしても落ち着くから、産休の間に勉強して、司法試験に通って、今までの若手のアナウンサーの方とは違うフィールドで戦う武器を備えて、また第2のアナウンサー人生を歩もうと考えていたんです。

津田:そんな完璧なライフプランニングがあったんですね!

菊間:それが、結婚からずれていったんですけどね(笑)。

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現役の話し手として、ずっとテレビに出ていたいと思ったからこそ、弁護士の資格を取得された菊間さん。直接お話を聞いてみると、意外な事実が出てくるものですね! 今週の「JAM THE WORLD」では、「JAM MAP 〜新生活はニュースで迷わない〜」と題し、各曜日、新生活にちなんだテーマやゲストをお迎えしてお話を伺っていきます。どうぞお楽しみに!

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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