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中高生の英語力・国の目標に届かず 英語力アップのカギはどこに?

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中高生の英語力・国の目標に届かず 文部省発表

グローバル化に対応した、小・中・高等学校を通じての英語教育全体の抜本的充実を図るべく、日本の英語教育改革は2020をめどにスタートしました。

小学校中学年に活動型の英語を取り入れる、高学年では教科型となりコマ数が増やされ、中学校での授業は英語で進められ、すでに授業を英語で進められている高校では、発表や討論など言語活動を高度化するなどが具体的な内容となっています。
この英語教育改革について大きな期待はもちろん、疑問や不安を抱えている人も、まだまだ多くみられるようです。

そんな中、全国の中高生らを対象にした2015年度の「英語教育実施状況調査」結果が発表されました。
高校3年生で「実用英語技能検定、通称、英検準2級程度」以上の英語力を持つ生徒は34.3%、中学3年生で、「英検3級程度」以上の英語力を持つ生徒は、36.6%。この結果は前年度比で2ポイント以上増えたものの、政府の17年度までの達成目標である50%には現時点では及んでいないということ。
政府の目標が高すぎるのか、生徒の意識が低すぎるのか、それとも指導者側、指導内容に問題があるのでしょうか?

多くの方がご存知の通り、英検準2級とは高校1年修了レベル、英検3級とは中学3年修了レベルと考えられています。
つまり、決して高い目標を掲げられてはいないようです。

もちろん、英検の結果だけを見て、聴く・話す・読む・書く、この技能全てを計る事はできません。
この英語教育改革が進められる中、肝心の生徒自身が待つべき、英語習得への関心や意識はどうか、英語を習得したいという意欲は育てられているのか気になるところです。

日本特有の英語習得を阻む壁

確かに英語習得に苦手意識を育てる理由が存在します。
まず、単民族の日本ではほぼ日本語のみ、日本語さえ操ることができれば全く問題は生じません。

また言語習得の観点からは、日本語と英語の言語差なるものが大きいと言われ、その難しさから簡単に諦め感が発生してしまうのかもしれません。
しかしながら、英語教育実施状況調査の結果は、生徒たちの英語に対する関心や意識の低さも物語っているように思えます。

英語の必要性を感じさせ英語を使う経験をさせることが必要

そこで、いかに英語の必要性を感じさせるか、実践、また経験をさせる必要があります。
それは、例えば国内外での国際交流であったり、有名なスポーツ選手の海外での活躍ぶりを語った外国の新聞や雑誌であったり、各ビジネスにおける外国人雇用の必要性などを伝えることにより英語の必要性を感じさせます。

そして、日常的に英語を使うという機会を与え経験させていくのです。これらを通じて英語習得を目指すことほど興味深いものはないと思います。

英語を知識として待ち合わせる事とそれを操る事は異なります。
生徒たちの興味を掻き立てる工夫、大きな目標、期待を込め取り組まれている英語教育改革がいかに生徒たちの意欲に働きかけるか・・・そこに成功すれば、目標達成する生徒達を多く育てることが可能になるはずです。

日本人にも常々必要だと言われ続けている英語力が、どのように必要なのかを知るために、英語が必要とされる環境に踏み込める機会を多く与えてもらう事、そこでどんどん体当たりをしていける生徒達が増える事を期待します。 

そうして、私たち日本人にとっても必要である英語は、やはり使えるコミュニケーション英語であることを知ってもらう。
このようにして一人でも多くの生徒を動かすことが、国を挙げての英語力アップの成功につながるはずだと期待します。

(ゴーン 恵美/英会話講師)

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