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[岡本安代さんインタビュー第3回]親がいなくなっても生きていける子に!そのために実践していること

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鹿児島県でフリーアナウンサーとして活躍する岡本安代さん。14歳から6歳まで、5人のお子さんを育てる大家族のお母さんでもあり、現役ママならではの視点を大切にして活動するアナウンサー“ママウンサー”としても注目を集めています。また、家族のことを綴ったブログも人気で、昨年、テレビ番組でも密着されて話題を呼びました。

そんな大家族・岡本家ならではの育児方針について。また、5人の子どもを育てる中でぶつかった壁について。ママウンサーとしての仕事と育児の両立について。余すところなく語っていただきました。

第3回は、岡本家ならではの育児のルールや、5人のお子さんへの熱い思いを伺います。 第1回:”ママウンサー”誕生秘話!妊娠・出産、そして仕事を続けたいという思い

第2回:怒涛の5人育児!独自のコミュニケーションで、パンクしそうな気持ち整理

毎日の「朝の会」と「夜の会」で自分の意見や1日の出来事を発表

岡本家には、家庭内の様々なルールや決めごとが存在します。中でも特徴的なのは、毎日必ず行われる「朝の会」と「夜の会」です。

「毎日朝7時と夜9時に行います。両親と5人の子どもたちがわけ隔てなく、自分の意見や今日あったことなどを発表して、みんながそれに耳を傾けるんです。親は子どもたちの考えていることを把握できるし、子ども同士の意見交換もできるので、いいことづくめ。私は、どんな時でも兄弟仲良く、助けあってほしいという思いが強くあるんです。そのために親に何ができるかを考えたら、このように話す場を作ることでした。子ども同士が、お互いの意見や喜怒哀楽を共有できるようになってほしいですね」

岡本家のスローガン「押忍!テンション高めに!腰は低めに!人には優しく!自分に厳しく!同じやるなら全力で!オイ!」をみんなで唱えたり、「岡本家のうた」を歌ったりと、まさにテンション高めな岡本家の朝の会&夜の会。朝の会、夜の会で改めて自分の意見を発表し、それを全員できちんと聞くことによって、雑談ではわからないようなお互いの考えが共有できる、とのこと。

その中で、「最近友達が変わったのかな」「この子、今こんな方向に行きそう」という日々の変化も察知することができると言う岡本さん。気になったことがあった場合には、長女に、「妹たち、最近どんな会話してる?」などと、探りを入れることもあるのだとか。

さらに、こんな時間も。

「夜の会の中では、ハッピー&サンクスといって、その日にあったいいことを共有するんです。最初の頃は『何かあったっけ?』と話すことが見つけられなかった子どもたちも、『今日は友達が消しゴムを貸してくれました』とか『帰ってきたら暖房がついていて、誰かが待っててくれるって嬉しいと思いました』など、本当にささやかなことでもいいので、日々のちょっとした幸せに気づけるようになってきたことを嬉しく思います」


3歳で役割分担デビュー。家事をすることで身につく「生きる力」

また、岡本家ではそれぞれに掃除の役割分担があります。朝起きると、まずは自分の持ち場を掃除。できなければ朝ごはん抜き!という厳しいルールです。

「家は家族みんなが過ごす共有スペースだから、自分のことは後から、というのが岡本家の決まりなんです。我が家の役割分担デビューは3歳。3歳になると『おめでとう!今日からデビューだ!階段掃除とお風呂掃除どれがいい?』といくつか選択肢をあげて、本人に担当する場所を選んでもらいます。物は言いようで、3歳ながら、兄ちゃん姉ちゃんと同じ土俵に上がれたことを喜んでくれますね(笑)。そして、『わ〜気持ちよく階段の登り降りができる!ありがとう〜!!』とオーバーリアクションで褒めまくります(笑)」

ではなぜ、このようなルールを設けたのでしょうか。そこには、岡本さんのお子さんへの深い愛情がありました。

「子どもですから、掃除を任せても雑だし、全然きれいになっていないことも多いし、余計に散らかることもあるのですが、そこはやることに意義があるのかなと思っています。私がやったほうが早いという気持ちを封印して、自分を納得させます。というのも、家事をやることは生きることに直結すると思うからです。

私が子どもたちに一番に望むのは、生きていてほしいということ。順当にいけば、私たち親のほうが先にいなくなりますよね。それでも、元気に生きていってほしい。だから、『生きる力』を、まずは身につけてほしいなと思うんです。そして『生きる力』の基本となるのが家事なんじゃないかと思います」

最近では、岡本さんの帰りが仕事で遅くなると、長女を筆頭に、兄弟みんなでご飯を作っていることもあるそう。「ロケ先に『冷蔵庫にあるこの食材、使ってもいいですか』と電話がかかってくるんです。どうぞ!と言うと、あるもので何ができるかみんなで考えて、料理しています。自分たちで何とかしようとする姿を見ると、うれしくなりますね」と岡本さん。

子どもたちの『生きる力』は着実に育まれているようです。

失敗も前を向く力に変えてくれる!母親の役割はただ”見守る”こと

『生きる力』が着実に育まれているのはもちろんのこと、最近では、5人5様でさまざまなことに打ち込み、頑張る岡本家の子どもたち。中学生の長女は生徒会活動、長男は空手に勉強、次男はサッカーなど、それぞれに自分の道を進んでいます。お子さんが自分のやりたいことや将来を選択する時、岡本さんは母親として、どのような関わり方をしているのでしょうか?

「基本的には、本人の気持ちが第一。どう進むかを決めるのは子ども自身です。彼、彼女たちの人生ですから、自分で決めないと絶対後悔しますからね! 私はそこに入り込むことはせずに、本人の決断を尊重します。ただ、旗振りはしますよ。『それはちょっと危ないんじゃない?』と注意したり、時にはアドバイスをしたり。言うならば『みどりのおばさん』的な立ち位置かなと思います」

子どもが自分で自分の道を選択して、前に進む。それを見守るには、子どもを信じる気持ちが最も大切だと言います。

どんな道を選んでも、失敗するだろうし、イヤな思いをするかもしれない。それでも、すべての経験がマイナスではないこと、失敗しても前に進む力に変えてくれるだろうと、私は子どもを信じています。そして、何かに熱中し、自分で考えて前に進もうとしている姿に拍手を送りたいし、『そんな姿を見せてくれてありがとう』と、素直な自分の感情を伝えます。子どもが前を向くことに勝る親孝行はないと思うんです」

また、「自分のやりたいことを自分で見つけられる子を育むには?」という質問には、意外な答えが返ってきました。

母親である私自身が、自分が好きなことを楽しむこと。仕事楽しい!家族大好き!という姿を子どもに見せていけば、『自分も母ちゃんのように大好きなことを見つけよう』と思ってくれるのではないかなと。これは、自分がそう考えているだけで、子どもたちがどう受け取っているかわからなかったのですが、先日、テレビの密着取材で長女が『お母さんは仕事をしているとキラキラしてる』と言ってくれていたんです。私の思いが伝わっているのかなと思って、すごく嬉しかったですね。これからもまずは自分が仕事を楽しんで、仕事だけでなく、人生に対するマイナスイメージを子どもに与えない。それは心がけていきたいですね」

岡本安代(おかもと・やすよ)さん

1977年3月8日生まれ。フリーアナウンサー。2001年に鹿児島読売テレビアナウンサーの岡本善久さんと結婚。3男2女の5人の子どもを出産し、育児と仕事を両立する“ママウンサー”として活躍。現在『かごピタ』(鹿児島読売テレビ)などにレギュラー出演中。テレビ出演の他、講演活動なども積極的に行っている。日々の育児について綴ったブログ:「走り続ける岡本家。〜全力で今を生きる〜」も大人気。

構成/相馬由子 取材・文/野々山幸(verb)

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