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5軒に1軒は床下にシロアリが潜む!? その被害と対策は

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5軒に1軒は床下にシロアリが潜む!? その被害と対策は

春から初夏にかけて、自宅のまわりで羽アリの姿を見かけることはありませんか? その羽アリ、実は自宅に「シロアリ」がいるサインかも。生活習慣病のようにジワリと家をむしばんでいく「シロアリ」が、わが家にいるかどうかをチェックする方法から、防ぐための暮らし方のコツ、プロに駆除を依頼する場合の費用の目安までを聞いてきました。

日本の家の5軒に1軒はシロアリがいる! その被害は?

そもそもシロアリには、「怖い」印象はあるものの、その姿を見たことがある人は少ないはず。家屋の被害も減っているのではないでしょうか。

「実はそうでもないんです。2013年に国土交通省の補助事業として行われた『シロアリ被害実態調査報告書』よると、日本の住まいの5軒に1軒は、床下にシロアリがいるといわれています。築年数にほぼ比例するかたちで被害も増えていくのですが、木造在来工法、2×4、プレハブなど、建物の構造には関係ありません。鉄筋鉄骨の建物、マンションでもシロアリ被害はあるんですよ」と話してくれたのは、シロアリの駆除などを手掛ける、テオリアハウスクリニックの営業部技術開発課の山形翔平さん(以下同)。【図1】床下蟻害の発生割合。(出典:2013年/国交省補助事業「シロアリ被害の実態報告書」より、編集部作成

【図1】床下蟻害の発生割合(出典:2013年 国交省補助事業「シロアリ被害実態報告書」)

ただ、シロアリは通常は土のなかで暮らしていて日光や風に弱く、日ざしにあたると死んでしまうごく弱い生き物。なので、日ごろ、見かけることはほとんどないとか。しかし、ひとたび、巣をつくりはじめると被害は甚大です。「日本にいる主なシロアリは、ヤマトシロアリ、イエシロアリという在来種に加え、外来種のアメリカカンザイシロアリが確認されています。被害が大きいのはアメリカカンザイシロアリで、場合によっては家が取り壊しになることもあるくらい。一般的に生息するヤマトシロアリやイエシロアリでも柱や壁をボロボロに食いつくします」といいます。

初期の自覚症状が出にくいところ、進行するとぼろぼろになるという点では、家の「ガン細胞」ともいえるかもしれません。

4〜6月は、シロアリの繁殖期。羽アリを見かけたら要注意

そんな怖〜い「シロアリ」、家にいるかどうか、素人でも分かるのでしょうか。

「ひとつの目安となるのが、羽アリの存在です。4月末〜6月になると、シロアリが成長して次の巣をつくるために、羽アリとなって飛び出すんです。ただ、家のなかで羽アリを見かけたら実は末期症状。かなり立派な巣があり、柱や壁などがボロボロになっている可能性は高いです」(山形さん)

ほかにも、シロアリがいるかどうかの見分け方として、床下や基礎などに土でつくった筋のようなものがある、床や壁を叩くと軽い音がする、床が不自然にフカフカとした感触で沈む……、などをあげてくれました。

「シロアリは、たいていの土のなかにいます。湿気を好んだジメジメしたところを好み、日を避けるため、土のトンネル=蟻道をつくって、食べ物であるセルロースという成分が含まれる木材や紙などを探すんです。この蟻道は外から見ると筋状になっているので、これがひとつの目安になります。実はこの蟻道、断熱材のなかからも発見されているんですよ」

断熱材のなかにも道をつくるなんて、シロアリ恐るべしです。【図2】シロアリの侵入経路(画像提供:テオリアハウスクリニック)

【図2】シロアリの侵入経路(画像提供:テオリアハウスクリニック)【画像1】床下にできた蟻道。基礎部分にきれいな土の筋道ができている(画像提供:テオリアハウスクリニック)

【画像1】床下にできた蟻道。基礎部分にきれいな土の筋道ができている(画像提供:テオリアハウスクリニック)【画像2】断熱材のなかにできた蟻道。日光や通風もなく、暖かいため、シロアリにとっては格好の隠れ家(撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】断熱材のなかにできた蟻道。日光や通風もなく、暖かいため、シロアリにとっては格好の隠れ家(撮影:SUUMOジャーナル編集部)【画像3】シロアリに食べられた木材。手で持ってみると想像以上に軽く、スカスカのスポンジのよう(撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】シロアリに食べられた木材。手で持ってみると想像以上に軽く、スカスカのスポンジのよう(撮影:SUUMOジャーナル編集部)

被害の発生場所で多いのは、玄関まわり。そして湿気を好むため、キッチンや洗面所、バスまわりだといいます。

「玄関まわりは、水を使ってお掃除をする人が多いので湿度もありますし、土と木材が混ざっている構造なので、被害が発生しやすいんです。水まわり、特に築年数の古い在来のお風呂などは、土の上に直接、タイルという構造になっていることもあり、シロアリ被害の多い場所です」と話します。

家のまわりにダンボールや木材を放置しない!

それでは、家庭でできるシロアリを予防・駆除するための方法を聞いてみました。

「家の周辺にシロアリのエサとなる木材やダンボールを置いておかないこと。特に土壌に直接、というのは避けたいですね。あとは、通風口まわりにモノを置く人がいますが、これだとせっかくの通風口がふさがれ、床下に湿気がこもってしまいます。気をつけてほしいですね」と話します。仮に、家のまわりに木材などを置く場合は、ブルーシートなどを敷いたうえに置くなどの対策をするとよさそうです。

最近ではシロアリ対策の意識も浸透していて、「被害が出る前に、防蟻処理を」という人も多いのだとか。一般に新築住宅であれば、防蟻剤がきれるのが5年なので、5年を目安に定期的に行う人も多いそうです。

「シロアリの駆除・予防の金額ですが、当社ですと床面積1m2あたり2500円〜。防蟻処理をするのは1階の床下のみですので、1階の床面積(40m2程度)とすると10万円〜でしょうか」と山形さん。駆除も予防も一律の金額だそうです。

ただ、シロアリ駆除会社に依頼するにしても、

(1)サイトなどで情報公開しているか

(2)日本しろあり対策協会に加入しているか

(3)相見積もりをとる

などして、業者を見極めてほしいとアドバイスしてくれました。

ひとたび防蟻剤を散布すると、シロアリの被害が進むことは食い止められますが、一方で食い荒らされてしまった床や壁を取り替える必要があり、そのリフォーム費用がかさんでしまうことも多いそう。それだけに、病状が進んでからではなく、「早めの検査・予防」が肝心といえそうですね。●取材協力

テオリアハウスクリニック

・公益社団法人 日本しろあり対策協会
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