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無音の盆踊り。「反対運動で保育園開園を断念」で思い出される苦い思い出

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千葉県市川市で私立保育園が地域住民から「子供の声でうるさくなる」、「周辺の道路が狭く、危険」などと反対され、開園を断念したニュースが駆け巡った。心待ちにしていたお母さん方にとっては大変残念な話だろうと思う。私が同じ立場なら号泣する。

ニュースのコメント欄をみていると、「確かに、隣に保育園が建ったらキツイ」、「将来ある子どものためなのに、心が狭い」と、意見が分かれている(どちらかというと、後者のほうが多いような・・・・)。

子どもを保育園に預けて働く母親として、私はこのニュースを聞いて、怒りよりも悲しくなった。というか、力が抜けた。子どもを持つこと、育てることは、世の中に対して、いつでも「ごめんなさい」を言い続けなければいけないのかと。

もちろん、具体的な経緯は分からないし、ニュースからは、予定地周辺の反対住民からは「市や事業者は建設ありきだった。もっと意見を聞いて決めるべきだった」という声もあったそう。不手際からの感情的なこじれがあったかもしれないし、もしかしたら、”とにかく生理的に嫌”でしかないのかもしれない。

そんなニュースで思い出されるのが、私が通っている保育園での近隣トラブルだ(開園したからといって、一安心ではないのだ)。

私が通う保育園で日常的にあったのは、車での送迎トラブル。園に駐車場はないため、路駐することになる。いくら短時間でも、道幅は狭くなり、通りにくい。さらに死角ができやすくなり、子どもの飛び出しの危険もある。何度も苦情が寄せられたそうだ。

そして一番印象的だったのは、園恒例のおまつりでの出来事。

最後のフィナーレ、盆踊りが始まるはずなのに、音楽がほとんど聞こえない。「機械の故障?」と思いながら、盛り上がりがいまひとつなまま終了した。後で聞いたところによると、当日、近隣から「うるさい」の苦情で先生方がスピーカーの音量を最小にしたのだ。ただし、特に音楽はそれまでは流しておらず、思い当たるとすれば、随時メガホンでいろんなアナウンスをしていたこと。年長組の子どもたちにすれば、最後のおまつりだったのに、かわいそうなことをしたなぁと思った。(しかも、実はその苦情、めちゃくちゃきたわけではなく、1件のみだったのことが後日分かる)。

前者の車でのトラブルは、やはり保護者が守るべきルールを破らなければ、ある程度は防げるものだと思っている。どんなに遠くても、雨でも、車登園をしない保護者もいるわけだし、やはり路駐はNGだろう。園での啓蒙活動が効いたのか、最近では、車登園は減ったし、車で来ても、近隣のパーキングに車を止めて、そこから歩いて登園をする保護者も多い。中には、月極の駐車場を借りた猛者もいる。

ただ、後者のおまつりでの出来事は、なんとかならなかっただろうかと思う。おまつりは年に1回、盆踊りの曲も2~3分だ。もしかしたら、苦情を受けた先生が、うまく対処してくれていたら、”無音の盆踊り”は回避できたのかもしれない(とはいえ、向こうの怒り度がどれくらいかは分からないのだが)。

結局、それ以降、指向性のある高性能なスピーカーを保護者会のお金で購入。対処している。昔のように「お互い様」ですまなくなった世の中の溝を、技術の進歩で埋めるしかない御時勢なのかもしれない。

でも、やっぱり、それって、世知辛いと思うんです。「子ども、そんなに害ですか? 」って。

著者:ゆきもも

年齢:40歳

子どもの年齢:3歳と0歳

37歳にして第1子になる長男、40歳にして第2子になる長女を出産。3歳下の夫は大学時代の後輩にあたるため、拒否権はなし。保育園では年下のママたちに囲まれ、頑張って若いつもりでいても、「平成のとき、大学生だったな」、「セーラームーンのときはもう大人だった」と昔話でバレることしばしば。シーズンごとの大量洋服購入で、何のために働いているのかわからなくなること多し。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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