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【コラム】インド − 夕暮れ時、真っ赤な太陽が沈む電車内での出会い

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photo credit : Shino Ichimiya「LADAKH – Himachal Pradesh & Jammu and Kashmir

デリーから次の街へ移動するために、夕方発の2等列車に乗った。窓側の席を探し当て、荷台ではなく狭い足下にバックパックを押し込む。次の駅で女性が隣に座ったが、お互い話しかけることはなく一時間が経った。 するとペットボトルの水、サモサ2つ、ヨーグルト、チャイ、ジュースのサービスが。「こんなに?」と驚いていると、察した隣の女性が「軽食よ。もちろん無料」と教えてくれた。

それを機にわたしたちは話に花が咲いた。5つほど年上の彼女は、お見合い結婚だったが良い旦那さんに恵まれ、2人の子どもも授かり、とても幸せだと言った。その顔があまりにも幸せそうで、思わずわたしも笑みがこぼれた。

突然、彼女が「ねぇ、見て、夕陽が素敵よ!」と声を上げた。 窓の方に顔を振ると、見たことも無い大きくて紅い太陽が、空を燃やすように染め上げていた。 「写真、写真!」と彼女が言う。 私は「ううん、わたしの腕じゃ上手く撮れないからいいの。それよりもこの景色を胸に刻んでおきたいから」と言ってその景色を見つめていた。

photo credit: Shino Ichimiya「チャンディガール/Love Architecture! 愛と哀しみのル・コルビュジェ

彼女は何も言わずに頷き、わたしが夕陽が沈むのを見終えるまで黙っていた。 そして「良かったら今夜はうちに泊まらない?」と口を開く。 続けて「あなたはもう私の妹のようなものだから」と、言ってくれたのだ。
ライター:Shino Ichimiya
Photo by: Shino Ichimiya「チャンディガール/Love Architecture! 愛と哀しみのル・コルビュジェ

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*Shino Ichimiya「チャンディガール/Love Architecture! 愛と哀しみのル・コルビュジェ

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