【人生は一瞬一瞬が心の旅】アメリカのロードトリップを旅したい

人生は、延々と続く道のよう。世界で3番目の国土の広さを持つアメリカでは、ロードトリップも旅の楽しみ方のひとつ。ロードムービーの主人公さながら、地平線を追いかける旅に出てみましょう。

ワシントン州パルース丘陵

私たちは気づいた時には、「人生」という道を歩き出していました。引き返すことが出来ない道程を、前へと進むように促されて。

Scenic rural road through rolling hills and wheat fields, leads to the horizon in the Palouse area, eastern Washington, USA.

ユタ州　草原に立つ農家

そばには見慣れた景色が見え、優しい風が吹いていました。

Green field with a rural farm house in the distance, Utah, USA

カリフォルニア州　海岸線のハイウェイ

緩やかだった道は、いつしか曲がりくねった道になりました。気がつけば、道を行くのは自分一人だけ。

Aerial of winding country road Shoreline Highway in California, USA.

カリフォルニア州デスヴァレー

やがて、見慣れた景色ははるか後方になり、緑豊かな山は遠ざかり、並走していた車もいつしか消えてしまいました。自分がなぜここにいるのか、どこへ行くつもりなのか、分からなくなる時もあるでしょう。道に迷って、途方に暮れることも。

Death Valley landscape,California

バーモント州ストウ

ふと曲がった小道で、思いがけない優しい風景に出会うこともあります。

Dirt road and mailbox during fall foliage, Stowe Vermont, USA

モンタナ州　グレイシャー国立公園　ワイルドグース島　太陽へ続く道（Going to the Sun Road）

単調と思う道を走っているうちに、素晴らしい景観が広がり、一期一会の機会が訪れます。予期しないことが起こるのは、旅の楽しみですね。

Wild Goose Island in Glacier National Park from Going to the Sun Road Montana at overlook

コロラド州サンファン山脈

しかしながら、旅の醍醐味は、道に迷い、横道に逸れ、時に道程の長さにため息をつくことのような気がします。振り返れば、長かった道の軌跡は消えています。分岐点で選んだ道は、選ぶべく導かれていたことに気がつくでしょう。

Sunset San Juans – Autumn sunset scene of a mountain valley at foot of the rugged Sneffels Range, part of San Juan Mountains, in Colorado Rockies. Mount Sneffels is the highest point in the range.

アメリカロードトリップの原点　ルート66

1926年に開通イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた旧国道。高速道路の発達により、1985年に廃線になりましたが、まだ８割は走ることが出来るそう。映画「バグダッド・カフェ」「フォレスト・ガンプ」「カーズ」「怒りの葡萄」の舞台になったことでも知られていますね。自由な旅や人生の希望の象徴と憧れられ、古き良き時代の郷愁を呼び起こす「マザーロード」です。

ルート66　カリフォルニア州モハベ砂漠
Route 66 pavement sign sunrise in California’s Mojave desert.

Tabizineのテーマのように、人生は一瞬一瞬が心の旅。果てしない旅に出たものだと思っても、思い出には、その時々の美しい心象風景しか残っていないものです。辛いことや苦しいことは、旅の途中で荷下ろししているのかもしれません。

心が揺れる風景に出会いに、儚い一瞬一瞬を大切にするために、自由な心で旅立ちたいものです。

[All photos by Shutterstock.com]

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