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荻原博子氏「身軽に飛び込むと火を見るのが熟年離婚」

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 夫の定年退職をきっかけに妻が別れを告げる「熟年離婚」が増えているという。離婚の理由はそれぞれ様々だろうが、生活のことを考えて離婚に踏み切れないという女性もいるだろう。そこで経済ジャーナリストの荻原博子さんが、熟年離婚を考える女性にアドバイスをする。

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 夫と一緒にいるのが嫌で仕方ないなら、いっそ離婚して再スタートを切るのもいいでしょう。しかし、しっかりとその先を準備して行動しないと痛い目に遭います。

 仕事をしている人ならともかく、専業主婦は夫と別れたくても、その後の生活を考えると踏みとどまらざるを得ない。そんな人は現実に多いです。まず働き口の確保というハードルが立ちはだかります。ようやくあった清掃業や皿洗いなどのパートはフルタイムで15万円あればいい方。年金と足してせいぜい20万円でしょうか。都心なら収入の半分は家賃に消え、残りも生活するので精一杯。仕事もいつまで雇ってもらえるかわからない。余裕なんてありません。

 では新しい人と再婚すればいいかというと、そこにも落とし穴があります。子供がいる相手なら、財産は子供に託したいと考えているかもしれないし、子供から「一緒に暮らしてもいいけど籍は入れるな」と言われるかもしれない。

 また、蓋を開けたら借金を抱えているというケースもあります。お金遣いをよくよく観察し、前の奥さんと離婚しているならその理由もしっかり聞くこと。子供と了承が取れているかも聞いておいてくださいね。若い頃と違って、身軽に飛び込むと火を見るのが熟年結婚なんです。

 一方、夫と別れず、子供や孫との生活に重点を置きたいと考える人もいるでしょう。子供が息子の場合、今の若いお嫁さん世代が姑と暮らすことを受け入れられるかどうか。どちらかというと、『サザエさん』のマスオさん形式ならうまくいくでしょう。お婿さんとなら心からかわいがられる女性は多いといいますから。

 いずれにせよ、かわいさ余って援助して、気づけば自分の老後資金が消えた、ということにならないように。

※女性セブン2016年4月21日号

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