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大河と戦隊モノ好評の寺島進 「伝統守る男」と評されるワケ

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 NHK大河ドラマ『真田丸』で出浦昌相役を演じている俳優・寺島進(52才)。従来のイメージ通りコワモテな雰囲気を漂わせて同役を好演しているが、そうした一面だけが寺島の演技力ではなかった。同じ日曜の朝に放送されている戦隊モノではまったく別の顔を見せているのだ。寺島の演技についてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

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 寺島進といえば、強面おやじ系俳優として、北野映画や刑事ドラマなどで活躍しているが、今年は大河ドラマ『真田丸』の出浦昌相役で出演中。真田昌幸(草刈正雄)を見込んで家臣となった出浦は、忍びの佐助(藤井隆)ら隠密集団を指揮する。神出鬼没で裏工作、暗殺など汚れ仕事もいとわない。眼光鋭く、地獄耳。微妙なヒゲも怪しげ。茶色や赤の鳥の羽がついたワイルドな羽織をまとった出浦は、サングラスをしていないのにとがったサングラスをしているように見える。寺島の雰囲気にぴったりである。

 もともと古くから語り継がれる真田信繁(幸村)の物語には、猿飛佐助、霧隠才蔵など超人的活躍をする「真田十勇士」が欠かせないのだが、史実では確認できないせいか、大河ドラマには登場しづらい。寺島の存在感は、そんな伝統的な真田ワールドを佐助とともに受け継いでいるようにも見える。一方、寺島は放送中のスーパー戦隊シリーズ『動物戦隊ジュウオージャー』では、まったく違う顔を見せている。

 ひとりの人間(駆け出しの動物学者・風切大和)と四人のジューマンが結束して、悪と戦うジュウオウジャー。メンバーは赤(大和)が大空の王者「ジュウオウイーグル」、黄がサバンナの王者「ジュウオウライオン」、青が荒海の王者「ジュウオウシャーク」、緑が森林の王者「ジュウオウエレファント」、白が雪原の王者「ジュウオウタイガー」。王者大集合の動物ドリームチームなのである。しかし、彼らは異世界出身の動物だけに日本には家がない。寺島演じる森真理夫は、リーダー格の大和の叔父で動物彫刻家。彼のアトリエは、ジュウオウジャーたちのたまり場になっているのだ。真理夫は、戦いで疲れたジュウオウジャーたちに「チャーハンだぞ~」と美味しい物を作って迎えたりする。心優しい男だ。

 実は「若き戦隊ヒーローたちを助けるおやじさん」もシリーズにしばしば登場する伝統的ポジション。前作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』では笹野高史と矢柴俊博、前々作『烈車戦隊トッキュウジャー』では関根勤がこの役を務めているし、過去には伊吹吾郎や斉木しげるも演じてきた。

 驚くのは真理夫はなぜか毎回のように動物のコスプレをして出てくること。2002年の『忍風戦隊ハリケンジャー』では、おやじさん的存在だった忍者学校の館長(西田健)が突如ハムスター(実写)になってびっくりしたが、コスプレをするおやじさんは初めてだ。寺島はつぶらな目をした鹿やアシカ、大きなトサカのついたニワトリ姿に。

 このコスプレの特長は、全体に玩具っぽく、頭部分もメルヘンタッチで寺島の顔が全部隠れていないこと。愛らしいアニマルフェイスの隙間から、強面寺島進がこんにちは。なかなかにすごい図になっている。先日の放送では、コスプレがいつまでたっても出てこなかった。ひょっとしてコスプレ終わり?と思って次回予告をコマ送りして必死にチェックしてみたら、水色のマンボウ(?)になった真理夫を発見。まだまだやる気だ…。

 毎週日曜日「朝の顔と夜の顔」で伝統を守る男。2016年の寺島進のキャッチコピーは、これに決まりだ。

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