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安倍政権 参院選後に女性宮家創設を検討か

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「皇統」「皇族減少」「雅子妃の体調」など、いま天皇家にはこれまでにない危機が迫っているなか、皇族の足並みの乱れは国民の目にもはっきりと見てとれた。そのため、2012年春頃から月一回のペースで天皇、皇太子、秋篠宮が皇居に集まり、意見交換などをする「三者会談」の場を持ってきた。

「両陛下と東宮一家のコミュニケーション不足を懸念した当時の羽毛田信吾宮内庁長官が発案したものです。皇太子殿下と秋篠宮殿下の間にも幾度も“確執”が伝えられただけに兄弟で話をするいい機会となりました」(宮内庁関係者)

 こうした三者会談などの成果もあり、4月3日に執り行なわれた、奈良県橿原市での神武天皇陵で同天皇崩御2600年に合わせた式年祭には天皇皇后両陛下に秋篠宮夫妻が付き従う一方、皇太子夫妻は皇居・宮中三殿で行われた皇霊殿での祭祀では皇太子は天皇の名代、さらに雅子妃が皇后の名代として古式装束を纏い拝礼した。

 雅子妃の宮中祭祀への参列は2009年に行なわれた昭和天皇崩御20年の式年祭以来で7年ぶりである。天皇家の思いは一つになりつつある。

 昨年、皇太子は今上天皇が即位した時の年齢、55歳を迎えた。残された時間は決して多くはない。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司氏はこう指摘する。

「御代替わりがあれば、皇室典範では〈皇嗣たる皇子を皇太子という〉と定められているため、秋篠宮殿下は皇太子にはならず皇太子不在になる。そうなると様々な弊害が出てくる。例えば、両陛下と東宮ご一家に支給される内廷費は3億2400万円だが、秋篠宮家はご一家合計6710万円の皇族費しか支給されない。

 実質、秋篠宮殿下が“皇太子”としての役割を担われるだろうが、皇太子ではないので内廷費は回せない。秋篠宮家には皇位継承者がお二方いるにもかかわらず、待遇には大きな差が生まれる。

 また、宮中祭祀の際、宮中三殿に上がれるのは天皇、皇后、皇太子、皇太子妃、皇太后に限ります。宮家皇族はお庭からの拝礼である。天皇皇后が不在の場合、殿上で拝礼する方がいらっしゃらないということもあるだろう。

 皇統問題はもちろんだが、他にも見直さなければならない制度がたくさんあるのに、政府からは何の声も聞こえてきません」

 政治家が動こうとしないなか、「三者会談」で決めた新たな方針は、皇室自らが動くことだったと皇室ジャーナリスト・神田秀一氏は推察する。

「皇族方は政治的な発言は御法度ですから、皇室典範改正に関して自由に意見を発言できません。そんな中で、ご自分たちが出来ることを実行することで、何かを変えたいという“新たな皇室”の姿が見えた気がしました」

『皇后の真実』などの著書があるノンフィクション作家の工藤美代子氏も今回の神武天皇の式年祭での天皇家の姿に胸をなでおろす。

「皇室の将来を考えると喜ばしく、意義があること。皇族方がそれぞれに考えられ、同じ未来を見始めた象徴的な出来事になってくれれば良いと思います」

 皇室の思いを察知したのか安倍政権もついに重い腰を上げようとしているという。自民党幹部が言う。

「昨年の“安倍談話”問題(※注)以降、安倍首相と天皇陛下との間にすきま風が吹いており、皇室問題には手を付けたくないというのが総理の本音だったのではないか。

【※注/天皇は終戦記念日に述べられたおことばで、初めて「深い反省」に言及。その前日に「戦後70年談話(安倍談話)」を発表し、それまで「(過去の村山談話と)同じことをいうなら出す必要はない」と歴史認識の転換を臭わせていた安倍首相は天皇のおことばに神経を尖らせていたとされる】

 だが、このままでは悠仁親王が成人された頃には、皇室に皇族が誰一人残っていないという状況も起こりえます。

 その問題を解決するために、夏の参院選後に野田政権時とは全く異なる有識者会議を発足させて女性宮家創設の検討に動き出すようです。陛下の孫である眞子さま、佳子さま、愛子さま、3人の内親王に一代限りの宮家を認めるかが議論の中心になる。安倍首相は慎重に議論を進める姿勢ですが、菅官房長官を中心に柔軟に対応することになる」

 とはいえ、これまで女性宮家の創設は俎上にのっては消えてきた。また、仮に女性宮家が創設されても、男系男子が誕生しなければいずれ皇統が絶えるという根本的な問題は解決されない。

※週刊ポスト2016年4月22日号

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