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ケセラ 自主企画ライブ「歌い手、冥利につき」開催、憧れのLOST IN TIMEと対バン

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The Cheseraseraが4月6日に2ndアルバム「Time To Go」をリリース。新アルバムを引っ提げ、4月9日にZher the ZOO YOYOGIにて自主企画「歌い手、冥利につき<LOST IN TIME編>」を開催した。

このイベントはThe Cheseraseraの宍戸翼(Vo/g)が自らの音楽のルーツとなった先輩ヴォーカリストと対談する同名企画から生まれたもので、初回のセカイイチに続き、今回はLOST IN TIMEを迎えたツーマンライヴとなった。

オープニングアクトとして登場したのはThe Cheseraseraの宍戸翼(Vo/g)とLOST IN TIMEの海北大輔(Vo/Ba/P)が、この日限定で結成したユニット「つっくんほっくんa.k.a宍戸海」。宍戸がLOST IN TIMEの「30」を歌い、海北はThe Cheseraseraの「賛美歌」を。阿吽の呼吸で声を重ね、ギターを鳴らし、相思相愛っぷりをアピールした。

先手はLOST IN TIME。海北が美しいピアノの旋律を奏でた「Synthese」、ロックなアレンジを施した「列車」。LOST IN TIMEというバンドが持つ懐の深さがひしひしと伝わってくる。がっちりと土台を固めるような大岡源一郎(Dr)のドラムと、一点の曇りもなく前へ前へと放たれてゆく海北の歌に、その間を行き来するメロディアスなベースやピアノ。そこに三井律郎(G)のギターがスパイスのように加わり、多彩なサウンドを生み出す。「ケセラセラ、今日は呼んでくれてありがとう。すごく楽しみにしてました」と海北。The Cheseraseraへの感謝と、アルバム発売への祝福の気持ちを込め、あたたかな「366」を披露。あらゆる感情に染み渡るような圧倒的な歌の力と演奏で、観客を魅了した。

そしていよいよThe Cheserasera。1曲目「灰色の虹」を繊細なギターの音色で始める。宍戸の歌声がきれいに乗り、西田裕作(B)と美代一貴(Dr)のリズム隊の演奏も、勢いはあるがそれに振り回されることなく心地良いグルーヴを生み出している。いつもはどちらかと言えばスロースターターなバンドだが、この日は違った。「Time To Go」発売後、初ライヴでもあり、新曲も多数披露されたのだが、既存曲と並んで演奏されても、まったくぎこちなさがなかったのにも驚いた。

「butterfly (in my stomach)」はドラム、ギター、ベースが複雑怪奇に絡み合う濃厚なサウンドと、ひょうひょうとした歌のアンバランスの妙で魅せる。既に各所のライヴでも演奏を重ねてきた新アルバムのリードトラック「ファンファーレ」ともなれば、堂々たるもの。美代作詞の「ラストワルツ」は別れの曲ではあるが、心地よいコーラスワークと壮大なメロディーで、不思議と悲壮感はない。過去の後悔や悲しみを受け止めて前を向いていこう、というこのところのバンドの空気がよく表れている。

MCで宍戸はLOST IN TIMEの演奏に涙したことを告白し、「歌っていたからこそ、ロストと会えたので。うまいこと言っていいですか?歌い手冥利につきます!」と企画タイトルにも言及。この日、海北の歌に触発されたのか、特に宍戸の歌の表現力が群を抜いていた。泣き出したくなるくらい優しい声で始めた「インスタントテレビマン」、皮肉な歌詞を敢えてまっすぐ歌った「スタンドアローン」、アンニュイな「No.8」。歌に対する自らの感情の乗せ方や、歌うことによる曲の語り方に、ひとつ答えが見つかった。そんな風に見えた。

本編を「月と太陽の日々」で終え、アンコール1曲目は新アルバムから「Lullaby」。この曲も、もうすっかりと浸透しているらしく、曲が始まると次から次に手が上がる。MCでは西田が「海北さん、ベース弾きながら歌うじゃないですか…僕としては立場がないんですよね」と発言し、観客を笑わせた。ラストの「でくの坊」では西田も海北に負けじとコーラスを熱唱。The Cheseraseraにとって、実に得るものの大きなイベントとなった。

Text by イシハラマイ
Photo by 釘野 孝宏

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