今日は「パンの日」! ・・・って、4月12日がなぜ「パンの日」になったの?
約5000年前、古代エジプトの時代から作られていたパン。人類と長い長いおつきあいの歴史を持つ食物であり、今では世界の約6割の人々がパン食といわれています。ところでここ日本では、今日が「パンの日」と制定されていること、知っていましたか?
日本に「パン」というポルトガル語が伝わってきたのは江戸時代。1543年の鉄砲伝来の前後といわれています。しかし、その後は鎖国政策によって長崎などのごく一部の地域で西洋人の食事用に細々と作られていただけでした。
日本のパン1号は静岡で誕生
1842年4月12日。幕末の静岡県伊豆韮山で日本第1号のパンが焼かれました。焼いたのは同地の名門・江川家の当主であり頭脳明晰な兵法家としても知られた江川太郎左衛門。彼がパンに目をつけたのは、兵糧としてのパンの意義を見込んでのこと。黒船が出没し、政情が不安定になっていた当時、「いつ外国の軍艦から攻め入られるかわからない」と危惧していた太郎左衛門は、日持ちがよく、携帯性に優れており、さらには消化もいいパンに着目。「兵糧」として熱心に乾パン作りを研究したそうです。この日を記念して、パンの日が制定されたのです。
日本オリジナルの「あんぱん」誕生
明治時代になってからは、一般にもパン作りが広まりました。やがてイーストの代わりに酒種を使い、中身に和菓子でおなじみの餡を詰め込んだ「あんぱん」が考案されたことで、パンは一気に普及します。戦後になってからは学校給食にパンが登場するようになり、高度経済成長期には食生活の欧米化が進行。ハンバーガーの日本上陸なども追い風になって、パンは日本人にとってもごく普通の食品になったのです。
今では一般的な発酵パン限らず、ベーグルやナン、トルティーヤ、パニーニ、フォカッチャなど、日本にいながら世界中のパンを食べられる時代になりました。その土地の風土や生活に合わせて、個性豊かなさまざまな形に進化しているのもパンの魅力。さて、あなたが一番好きなパンは何ですか?
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