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【連載】あなたの知らないリアルなニューヨーカー/第2回「子どもとはスカイプで繋がっている」

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ニューヨーク在住、TABIZINEライターの青山沙羅です。あらゆる国から人が集まっている、ニューヨーク。この街には集まった人の数だけ、異なる人生があります。世界の大都会を輝かせているのは、この街を目指した人々の希望、絶望、涙、吐息。筆者の心に残る、忘れられないニューヨーカーたちとの出逢いを語ってみましょう。絵空事ではない、あなたが知らないリアルなニューヨーカーとは。

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(C) Hideyuki Tatebayashi
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。Do not use images without permission.

小柄で美しい、メキシコのマリア

筆者の通った英語のクラスでは、アメリカの隣国メキシコの人がやはり多かったように思います。目がぱっちりと大きく、黒髪を一つに束ねていたメキシコ出身のマリア。穏やかな顔に似合わず、意志の強い目を持った美しい人。小柄なせいもあり、ティーンエイジャーにしか見えませんでした。

美しい字を書く人

午後のクラスの教室に移動して座っていると、マリアに廊下から呼びかけられました。どうやら、午前中のクラスから追いかけてきたようです。

「昨日休んだので、ノートを見せて欲しいの」
「もちろん、どうぞ」

マリアの真面目な人柄は、彼女のノートを見れば分かりました。ノートには綺麗な読みやすい字で、文法や単語が綴られていました。

子どもがいるのよ

クラスでは近くの席だったので、課題が出ると知恵を出し合ったり、答え合わせをしたものです。彼女は、熱心な勉強家でした。

そのうち、ポツポツと自分のことを話してくれたのです。若く見える彼女は26歳で、子どももいるのでした。メキシコから夫婦でニューヨークへ来て共働きしているうちに子どもを授かったそうです。彼らのニューヨーク生活には、マリアが子育てに専念出来るほど余裕はありませんでした。就学前の子どもをデイケア(保育所)に預けたり、ベビーシッターを雇ったりしたら、家計がマイナスになってしまいます。

「子どもは、最近メキシコのママに預けたの。あの子を胸に抱きしめることも、触れることも出来ないのが辛くて、ずいぶん泣いたわ」。

スカイプが、私たち家族を繋ぐ

「別れた時は泣き暮らしたけれど、今は毎晩スカイプで話せるのが楽しみなの。あの子の声だけでなく、どれだけ成長しているかも見ることが出来るから」。

ママを忘れないで

「英語を覚えて、もっと良い仕事に就きたい。そして早くあの子を呼び寄せて、一緒に暮したい。あの子が、私を忘れないうちに」。

今を耐えれば、明日幸せが来る

映画やテレビに出てくるようなニューヨーク生活を送っている人は稀で、ほとんどが毎日背中を追われるような日々を過ごしています。それでも、毎日の生活が明日に繋がると信じているから、今を耐えられるのです。マリアが親子揃って暮らせる日は、きっと近いことでしょう。

【連載】あなたの知らないリアルなニューヨーカー/第3回は、4月18日月曜日にお届けいたします。


(C) Hideyuki Tatebayashi
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[Photos by Shutterstock.com]

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