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「どうして私が…」流産を経験した妊活WOMANさんへ【妊活心理カウンセラーのコラム2】Vol.7

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こんにちは。

心理カウンセラーの今井さいこです。

今回のコラムでは、「流産」を経験した妊活WOMANさんに必要なメンタルケアについてお話したいと思います。

一般的に流産率は約15%と言われており、決して少なくない確率で起こります。

さらにある研究では、妊娠したことのある35歳以上の女性の約4割が流産を経験したことがある、と結果が出ているほど、多くの女性が辛い経験をしているのです。

今も大きなショックとともに悲しみから抜け出せず、辛い日々を過ごしている妊活WOMANさんもいるのではないでしょうか。

そんな妊活WOMANさんに参考にしていただければ幸いです。

流産は1人ひとりにとって大きなショックを伴う悲しい出来事

流産とは、妊娠したにもかかわらず、早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことをいいます。

日本産科婦人科学会の定義によると、妊娠22週未満に、妊娠が終わることを指します。一般的な流産率は、15%とされていて妊娠した女性にとっては決して少なくない確率で起こっているのです。

そのショックは人によって様々ですが、大きなショックを伴う悲しい出来事であることに違いはありません。

中には、ご主人にも話せず1人で悩んでいらっしゃる妊活WOMANさんもいます。

1人で悲しみを抱えて生きる

悲しみに蓋をして生きる

という選択をするのではなく、適切なケアとともに「その出来事と共に生きる」選択は、流産を経験した妊活WOMANさんがこれから前を向いて人生を歩むために大切なプロセスだと感じています。

1人で悩んでいる妊活WOMANさんがいるようでしたら、ぜひ下記のケア方法を参考にしていただければと思います。

まずは、気持ちを外に解放する

流産を経験した妊活WOMANさんにまず実践していただきたいのは、「自分の気持ちを外に解放する」ということです。

誰かに話す

紙に書く

絵で表す

これ以外の表現方法でもかまいません。ご自身が一番やりやすい方法を選んでください。

ショックな気持ち、悲しい気持ち、中には後悔の気持ちや妬み、嫉みなどもあるかもしれません。

それらも含めて、思いつくものを全て外に出しましょう。


この時に大切なことは、「安心、安全な環境で行なうこと」です。

特に、人に話すのであれば、本当に信頼できる相手や気持ちに寄り添って話を聞いてくれる相手であることや人に聞かれずに話せる環境であることはとても重要です。

私もカウンセリングを行なう際にはこの点を最重要項目として、環境を整えます。

なぜなら、ここで話した内容が他に漏れるようなことがあると、流産の悲しみにさらに傷を作ることになるからです。

自責の念との向き合い方

気持ちを外に解放し、「流産」という出来事を少し落ち着いて受け止められるようになると、次に心に湧き上がってくるのが「自責の念」です。

どんなに医師から「染色体異常のためで、母体に原因はない」と説明を受けても、「もしあのとき無理をしなければ…」「あの時体を温めていれば…」など、妊娠中の自分の行動に原因を求め、自責の念にとらわれてしまうことがあります。

そんなときには、気持ちを否定する必要はありません。

まずは「今自分が自責の念を持っている」ことを意識するようにしましょう。自覚できるぐらい心が落ち着いたら、「今、ここでできること」に目を向けていきます。

その1つにお腹にいた赤ちゃんとの思い出を振り返る、ということを入れてください。

お腹にいた赤ちゃんとの思い出を心に刻みこむ

妊娠していた期間で、確実に母性が育っていたはずです。

まだ胎動を感じることがなかった時期だとしても、エコー写真を見て「かわいい」と思ったり、「子どもが生まれたら○○をしてあげたい」と未来に思いを馳せたり、そうして少しずつ母親になる心の準備をしていたのです。

「流産」はその自分の気持ちを突然断たれるショッキングな出来事ですが、「母親」としての気持ちをゼロにする必要はありません。

お腹にいた赤ちゃんとの思い出を振り返り、その時々で感じた幸せだった気持ちやつわりで大変だった気持ちなど、自分が感じてきた気持ちを思い出してみましょう。

そして、「母親」として赤ちゃんと過ごした時間を忘れず、心に刻み込んでいきましょう。

このとき、エコー写真の整理をしたり、手帳に当時の気持ちを書いてみる、など実際に手を動かす作業をすることも有効です。

私のカウンセリングの中では、「赤ちゃんに手紙を書く」というワークをしてもらいます。

心にある気持ちや想いを紙に書き出すことで、悲しみを昇華していくことができるからです。

それと同時に、「母親」である自分を認め、受け入れていくこともできます。


母親になった自分を受け入れることで一歩踏み出していける

ここまで読んできてお分かりのように、「流産のメンタルケア」とは、流産という悲しみを忘れることでもなかったことにするわけでもありません。

「流産という悲しい経験をしてもなお、母親である自分を受け入れる」ためにおこなうケアなのです。

流産をした妊活WOMANさんの中には「お母さんになれなかった」と感じる方もいると思いますが、赤ちゃんと過ごした妊娠期間の中で「お母さんになっていた」のです。

そのことに気づき、悲しい経験と共に人生を歩む準備をするのが「流産のメンタルケア」なのです。

この先お腹を抱えて笑う出来事に遭遇した時に、「私が笑ってていいのかな」と罪悪感を持つのではなく、「こんなにおもしろい出来事、きっとどこかであの子も笑ってるな」と思えるようになるのがメンタルケアで重要なことです。

流産という悲しい出来事を経験したら、自分にとって必要な時間を掛けて十分にメンタルケアをしていただけたらと思います。

~心理カウンセラー:今井 さいこ~

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