巨人・阿部がネット書き込みに自ら反撃!?由伸巨人を占う3つのポイント

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巨人・阿部がネット書き込みに自ら反撃!?由伸巨人を占う3つのポイント

 野球賭博問題の発覚や、かつて在籍していた清原和博容疑者の逮捕など、イメージダウンが避けられないような「大問題」の数々に見舞われている巨人。

 しかし、その巨人がフタを開けてみると強いのだ。現在8勝4敗とセ・リーグの首位を快走。まだ四月とはいえ「シーズンを戦えるような状態ではない」という開幕直前の見立てを裏切る戦いぶりを見せている。

 ファンとしては“腐っても「球界の盟主」”とばかりに底力を見せる今年の巨人にはV奪還を期待しようというもの。よく見ると戦力は充実しているし、外してばかりの外国人補強も(今のところ)成功したようだ。

しかし、2016年の巨人の見どころはまだまだ他にある。『プロ野球死亡遊戯 さらば昭和のプロ野球』(中溝康隆著/U-CAN刊)から見ていこう。

■地上波最後のスーパースター・高橋由伸
 思えば一昔前までは、巨人戦はほぼ全試合地上波で生中継していた。
 今では信じられない話だが、20年ほど前は地上波の巨人戦中継の平均視聴率は約20%もあったという。そんな幸福な時代から、地上派中継が激減した2007年ごろまで巨人のスーパースターだったのが高橋由伸だ。

 平均視聴率20%の番組にシーズン通して登場する、ということを10年以上続けたわけだから、その知名度は野球選手というよりも「芸能人」のものである。野球選手に似合わずさわやかなイケメンでもあるため、野球に興味がなく、巨人の現役選手はまるで知らないという女性でも、高橋の顔は知っているという人は多いのだ。
 
 その意味で、高橋は地上波中継最後のスーパースターであり、野球が好きでない人も惹きつけることができる稀有な人材。彼が率いている間に好成績を残せば、野球界全体が盛り上がることは間違いない。

■今こそ巨人には「五郎丸」が必要だ!
 では、巨人戦の中継がCS主体になった今、高橋由伸級のスーパースターはもう出てこないのか?
 
 決してそんなことはないだろう。単に知名度ということでいえば、大谷翔平の知名度は野球界を飛び越えているし、「トリプルスリー」というそれまで野球ファンしか知らなかった言葉が2015年の「流行語大賞」に輝いた。その選手を見るために球場に足を運びたくなるスーパースターが出てくる可能性がないわけではない。むしろ、不祥事や事件によってイメージ悪化が止まらない巨人は、今こそどうにかしてスーパースターを育てなければいけないはずだ。

 ラグビーW杯の後で「五郎丸ブーム」が起こり、ラグビーという競技自体に注目が集まったように、巨人というチームに、さらには野球界全体に改めて光を呼び込める選手が現れるかも2016年の巨人を見るうえで欠かせない視点だ。それがキャプテンの坂本勇人なのか、エース菅野智之なのか、成長株の岡本和真なのか、あるいは別の選手が彗星のごとく出現するのかはわからないが…。

■「捕手・阿部」の再生は?
 そして、今年の巨人の戦績を左右するのが、今年から捕手に復帰する阿部慎之助である。
 今年37歳という年齢的なものに加え、ここ数年苦しんできた首の故障もあり、この再コンバートがうまくいくかは全くの未知数。全盛時の打って守ってという大車輪の働きはさすがに難しいだろうが、年間を通して捕手として出場できる状態をキープできるならば、二年ぶりの優勝も見えてくるだろう。

 開幕から捕手は若手の小林誠司が務め、活躍を見せているが、シーズンは長い。阿部の力が必要になる時は必ず来るはず。今は二軍調整中だが、その雄姿を見られる日は遠くないだろう。

 今年にかける阿部本人の意気込みは、『プロ野球死亡遊戯 さらば昭和のプロ野球』に掲載されているロングインタビューで読むことができる。ちなみに、このインタビューでは、自分に批判的なインスタグラムの書き込みに別の人のアカウントから自ら反論の書き込みをしたエピソードを明かすなど、なかなかにぶっちゃけていて面白い。

 球界を代表する人気ファンブログを書籍にまとめたものとあって、その野球熱と独特の視点は、巨人ファンでなくても、野球好きなら全編通して楽しめるはず。2016年プロ野球をより楽しむために、本書を読んで知識を増やしてみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)

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