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【連載:映画で分かる女の本音】~想われた方が、愛された方が、しあわせですか!?〜『更年奇的な彼女』

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恋人がほしくないわけでもない、結婚したくないわけでもない、婚活もしているのになかなか運命の人と出会わない……と愚痴をこぼすと、周りからよく言われることがあります。選び方を間違えているのだと──。

ふり向いてもらえる可能性の低い男性を追いかけるのではなく、自分のことを「好きだ」と言ってくれる男性、自分のことを大切にしてくれる、愛してくれる男性に目を向けてみなさいと。

たしかに、追いかけてばかりの恋愛よりも想われる恋愛の方がしあわせに近い気もします。

もちろん最終的に両想いになってこその恋愛や結婚だと思いますが、入口は必ずしも自分と相手の想いが等しいとは限らない。

相手を想う気持ち、想われる気持ちはシーソーのようで、常にゆれ動いている

ゆれ動きながら並行になる(互いの想いが等しくなる)瞬間があるように、大きくゆれ動いていたシーソーの動きが徐々に緩やかになり、やがて並行になり「ああ、愛されているなぁ」という愛情を感じるのかもしれません。

でも、シーソーに乗らないことには何も始まらない。想いを寄せている人がシーソーに乗ってくれるのを待つのではなく、自分に好意を持ってくれている人のシーソーに出向いて、乗ってみるのも必要なわけです。

そんなふうに“想われる恋”について考えさせてくれるのが『更年奇的な彼女』です。

タイトルの更年“奇”は、女性がいずれは向きあわなくてはならない、あの更年期を意味するものではありますが、ベースはラブコメディなので、大笑いしてください。

『猟奇的な彼女』『僕の彼女はサイボーグ』で知られるクァク・ジェヨン監督の新作です。

物語は大学の卒業式から始まります。主人公のチー・ジア(ジョウ・シュン)はウェディングドレス姿で出席し、相思相愛だと思っていた恋人にサプライズでプロポーズを計画しますが、彼の返事は──「結婚は考えられない」。

公衆の面前で放たれたそのひと言によってチー・ジアの自信とプライドは崩壊します。それでも彼のことを諦めきれず、未練トラウマを引きずったまま26歳になってしまう。

そして、ある日医者から“早更(早めに更年期を迎えた)”だと診断されてしまうんです。

人生どん底のチー・ジアの前に現れるのが、彼女にずっと想いを寄せていたユアン・シャオオウ(トン・ダーウェイ)。

とある理由でふたりは一緒に暮らすことになるのですが、ユアンのチー・ジアへの愛が深い!

他の男を想っていても愛を注ぎ続ける、早更を治すためにあれこれ世話を焼く、チー・ジアがどんなにヒステリックになっても受け止める、優しさの塊のような男性なんです、ユアンは。

ですが、この人(ユアン)を好きになったらどんなにしあわせだろう……と考えたとしても、そう簡単に人の気持ちは変わらないもの。本気で愛した人との別れを受け止めるには、時間が必要なのもよく分かります。

自分をふった男を想い続けるのか、自分を愛してくれる男と向きあうのか。

チー・ジアと一緒に泣いて、笑って、悩んで、共感することで見えてくるのは、失恋の立ち直り方と大切な存在の気づき方。

どちらも恋愛映画の題材としてはありふれたものですが、“早更”という設定によって生まれた破天荒な“彼女”にかかると、ありふれた物語はとてもドラマチックな物語に!

気づけば、自分にとっての「結婚相手の条件」が変わっている……かもしれません。

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