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「経営者視点」と「主婦視点」が融合したお金の管理術【矢島雅弘の「本が好きっ!」】

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『矢島雅弘の「本が好きっ!」』第7回目のゲストは、『今すぐ会社をやめても困らないお金の管理術』(集英社刊)の著者である井形慶子(いがた・けいこ)さんでした。

28歳で出版社を立ち上げた井形さん。40代はガムシャラに働き続け、50代半ばで引退するために自らの会社をダウンサイジングし、老後の計画も経営者の視点で準備して実行したという才媛です。収録当日、僕は襟を正してお迎えしようとしていたのですが、スタジオに現れたのは、小柄でとても可愛らしい印象の女性でした。

最初に驚いたお話は、「若い頃、お金が無くてシングルマザーで生活保護ギリギリの暮らしをしていた時も、心底不安を感じたことはない」というのは何故だったのですか? とお聞きした時。この答えとして僕が想定していたのは、著書にも書かれているように「少ない固定給でも、少ないなりにそこから利益を生み出せば良いから」というものだったのですが、井形さんはいきなり、本に書かれていない過去のお話をしてくれました。

「実は、学生時代、上京してきて最初に住んでいたのは、神奈川県にある農家の納屋だったんです。その時の感覚があったから、本に書いたように、少ないお金でやりくりするクセがついていたんですよ」

これには僕もスタッフも、同行していただいた担当編集者さんも驚きの表情でした! 「そのお話、私初めて聞きましたよ!?」と言う担当編集さんに、「あら、そうでしたっけ!?」と返す井形さん。思っていたよりもずっとお茶目な方だったんですね。

その後のお話では、経営者の視点と主婦の視点、両方からのお金の管理について語って頂きました。僕の感じた井形さんの強みはまさにここで、「経営者視点」と「主婦視点」の融合です。

「経営者視点」では、お金を貯めるのではなく儲けを出すという感覚で捉えていること、これが家計においてもできるのがスゴイ。多くの日本人は、家計に関しては、お金を貯めることばかりを考えていて、そのお金の使い道や、いくらまで貯めるのかという目標も設定していないことが多いでしょう。しかし、儲けを出すという風に経営者視点で家計を捉えると、今あるお金が「生きたお金」に変わることが分かります。このことを詳しく知りたい方は、ぜひ井形さんの著書を読んでほしいですね。

一方「主婦視点」は、井形さんの経営者としての資質に影響していたようです。やりくり上手な主婦は、お金の「入り」と「出」をしっかり把握していますよね、それが会社の経理でもできる、とりわけ社長本人ができるとなると、事業計画や日々の業務、決断がとても安定することがよく分かりました。

そんな井形さんのお金の管理術は、これからの時代、例え一従業員であっても「個人事業主」として振舞わねばならない場合に、きっと役立つはずです。

「経営者視点」がわからないという個人の皆さんは、是非本書を活かしてみて下さい。

(文/ブックナビゲーター・矢島雅弘)

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【矢島雅弘の「本が好きっ!」】
ブックナビゲーター・矢島雅弘による書評ラジオ。毎回、話題の本の著者が登場して、本について掘り下げるインタビューを届ける。
オーディオブック配信サービス・FeBeにて無料配信中。http://febe.jp/honga

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