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二次被害を防ぎましょう

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 埼玉県で中学1年生だった少女が行方不明となり、2年ぶりに東京都で保護された事件が発生しました。現在、未成年者誘拐の疑いで逮捕された男の取り調べが進められています。
 少女は、平成26年3月10日に、自宅前で容疑者の男から「両親が離婚する、弁護士のところに連れて行く」などと声をかけられ、自宅のマンションに連れ去られ、その後は常に監視下におかれ、外出の際にも逃げられなかった状況に置かれていたと見られています。

 このようなおぞましい犯罪が発生し、事実を解明しようと、連日報道がなされています。犯罪の解明やその内容を伝えることは、今後同じような犯罪が発生することを防止するためにも重要ですし、同じような手口にひっかからないようにするためにも私達も知っておくために必要です。
 しかし、犯罪の被害に遭ってしまった方の二次被害を防ぐことも非常に大切です。今回は二次被害について、取り上げたいと思います。

 犯罪の被害には、生命・身体・財産などに対する直接の被害(一次被害)だけでなく、その一次被害に起因する様々な被害、二次被害を伴う場合があります。
 二次被害の原因としては、捜査機関や司法機関の態度、マスコミの取材・報道、周囲の噂など様々なものがあります。加害者よりも、被害者の行動が問題視されてしまったり、事実とは直接関係のないプライバシーが詮索されたり暴露されたりするといったことが行われがちです。

 実は、オレオレ詐欺(振り込め詐欺)も詐欺そのものの問題もさることながら、詐欺被害者の二次被害が問題となっています。
 報道や周囲の声などから、被害者が自分を責め続け、周囲や家族からも孤立を深め、体調や心の健康を害してしまうというケースが非常に多いと言われています。

 「被害者にも落ち度があったのではないか」などという心ない言葉が二次被害の原因となるのはもちろんですが、「くよくよしないで早く事件を忘れなさい」「頑張って」などといった励ましの言葉も、被害に遭ってしまった人の心を更に傷つけてしまう可能性があると言われています。

 今回の事件の報道でも、「外出できたのであれば逃げられたのではないか」「容疑者が不在の時間があったのだから、何らかの方法を使って助けを呼べたのではないか」という声がインターネット上で見かけられます。
 安全な場所から無責任な感想を述べることは簡単です。でも、実際に自分が未成年者であって、知らない男に連れ去られて、誰も助けが期待できないような場所に連れて行かれた場合に、常に冷静に最善の行動ができたでしょうか。

 今回、機転を利かせて無事に脱出を図った少女の行動は素晴らしいと思います。各報道機関は被害者の方のプライバシーの保護に最善を尽くす必要がありますし、私たちは、捜査の進展の発表を待ちながら、被害に遭った方々が普段の生活に戻れるよう、静かに見守っていくべきでしょう。

 身近な人が犯罪にあって苦しんでいるような場合も同じです。
 各都道府県では被害者支援センターを設けていますので、苦しんでいる方が身近におられる場合は、利用をご案内するのも良いのではないかと思います。

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