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痛くない格闘技、フェンシング教室

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マルシェ、ロンペ、マルシェ、ファンデヴ! フランス語で発せられる先生の掛け声とともに、前進、後退、前進、そして突きを放つ剣士たち。ここは、目黒区自由が丘にある「東京フェンシングスクール」。火、木、土の少年部では小学校1年生から中学生まで、少年少女のフェンサー(剣士)が汗を流す。

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教室は先生を前に一列にならんでの挨拶から始まり、次に準備運動、冒頭のステップなどの基本動作が10分ほど。そしてあっというまに模擬試合に移行する。基本の時間がずいぶんあっさりしている印象だが…。

「確かに一流の選手は基本を大事にするものです。でも、素振りが大好きなテニス選手、受け身が大好きな柔道選手って聞いたことあります? 上達のためには基本はもちろん必要だけど、面白いものではないですよね。だからこの教室ではとにかく試合を多く経験することで、まずはフェンシングの楽しさを覚えてもらうようにしています」(東京フェンシングスクール校長・飯田雅也さん)

飯田さんは過去14年にわたりJOC(日本オリンピック委員会)のフェンシングナショナルチームのコーチを務めてきた人物。さらに、同スクールはオリンピック選手や全日本チャンピオンも数多く輩出している。それだけ聞くと、オリンピックをガチで狙いに行く子供たちが涙をこらえて鬼のしごきに耐えている様子を想像してしまうかもしれないが、実際は厳しい口調の指導を受けてはいても、どの子も楽しそうに取り組んでいる。

飯田校長、ずばりフェンシングの良いところってなんでしょう?

「心技、騎士道からくる礼節を学べるのはもちろんですが、なにより安全であることが魅力と言えますね。直接コンタクト(接触)のある武道、格闘技のなかでは、例外的と言ってもいいぐらいに、肉体的ダメージが少ない。どれだけ本気で突いても声を立てるほどの痛みを感じることはまずありません。だから、小さい子供からお年寄りまで、全力で試合を楽しむことができるんです」

確かに、キンキン! と派手な剣戟の音を響かせての試合は、子供のものといえどもかなりの迫力。でも、試合後にマスクをはずして挨拶をする子供を見ると痛そうな顔をしている子は一人もいない。負けてくやしそうな顔をしている子はいるけれど。

フェンシングの勝敗をごく大雑把にいえば「剣先を先に相手に当てれば勝ち」。その判定は電気信号によるもので、人間の主観は入りようがない公平性もポイントか。ノンコンタクト、フルコンタクト合わせていくつかの武道、格闘技をかじってきた筆者。誤解を恐れずに言わせていただければ、これほど“ゲーム的”に楽しめる格闘系スポーツは無いと感じた。

ところでフェンシングには剣や防具が必要となるはず。競技中の痛みはないとはいえ、いざ子供に始めさせるとなれば親の財布の痛みは気になるところ。生々しい話で恐縮だが、いくらぐらいかかるものだろうか?

「公式試合に使えるものにこだわらなければ、小学生用の防具類を一通りそろえて3万円強。剣は6000円から1万5000円といったところですね。流行りすたりがないからサイズが合うかぎりずっと使えますし、みなさんが心配するほど高くないのでは? もちろん月謝もかかりますがこの教室では1回あたり1500円と、こちらもスポーツ教室の値段としてはそう高くはないと思います」

そうは言っても、困ってしまうのがせっかく道具をそろえて入会金まで払ったのに、子供がすぐに「行きたくない」と言い始めること。

「この教室は道具一式の貸し出し、模擬試合まで一通り体験できる無料の体験参加もできます。教室運営上、体験ばかりでも困ってしまいますが…、一度で踏ん切りがつかないこともあるでしょうからあえて一度きりとは申しません。なにより、親が『やらせたい』といった動機で教室に来るのではなく、お子さん自身がフェンシングの魅力に気づき『やってみたい』と親を説得して来るぐらいであってほしいですから」

飯田校長によれば、全国的にフェンシングを習える場所は増えつつあるとのこと。こうした「体験ウェルカム」な教室で、わが子の剣士の適性を試してみてはいかが?
(宇都宮雅之)

■個性派“キッズ向け”スポーツ教室 第4回

東京フェンシングスクール
東京都目黒区自由が丘2-19-8
アクセス:東急東横線・大井町線 自由が丘駅下車徒歩5分
電話:03-3718-0665
【少年部】
練習日:週3日から選択。火17:45~18:45、木17:45~19:15、土17:30~19:00)
入会金:2万1600円
月会費:週1回/1万1960円(3カ月前納3万2640円)~週3回/1万7280円(3カ月前納4万8600円)ほか、スポーツ保険1600円(年1回)、後援会費1万円
※体験スクールは無料指導はJOCのフェンシング元ナショナルチームコーチや現ジュニア専任コーチが担当。生徒の男女比率は半々ぐらい金属製ではあってもしなやかな剣。もちろん、プロテクターは着けているが、これだけ曲がるほどの突きを受けても痛さないというこちらの女の子が身に着けているのが、道具一式試合時は剣の柄とメタルジャケットに電気の通るコードをつなげる。剣先が相手のメタルジャケットに触れると回路が閉じ、ブザーと光でそれを知らせる仕組みだ
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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