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庭の木が公道をふさぐと罪になる?

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Q.

 自宅敷地に生えている樹木の成長が早く、毎年夏になると、公道にまで枝葉を伸ばしてしまいます。今のところは通行人に迷惑がかからない限度で伐採していますが、もし、放っておいた場合には何らかの罪にとわれるのでしょうか?
 また、伐採した枝葉を、県有地の河原や雑木林に棄ててしまったら罰せられますか?ゴミではなく自然物なので許して欲しいレベルなのですが…。

(30代:男性)

A.

 ご質問者様の場合は、適度に庭の木を伐採されているとのことですので現状は問題ありませんが、もしもそのまま公道まで樹木の枝葉が伸び続け、道路の交通に危険を及ぼすまでになった時には、道路法上罪に問われてしまうかもしれません。当然処罰についてもあり得ますので、決して放置しないよう気をつけてください。
 以下、この道路法上の罪の詳細について見ていきましょう。

 まずは道路法43条2号について見てみましょう。ここには、「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞のある行為」を禁止する、という旨が記載されています。
 こうした行為を行った場合、違反者は1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されるので注意が必要です。

 ただし、たい積するという行為は、「うずたかく積む」もしくは「積み重ねる」といったことです。公道に枝葉が伸びている、といった今回のケースは、たい積にはあたらないと言えます。
 したがって、道路法43条違反にはならないでしょう。

 では次に、ご相談者様の自宅前の公道が道路管理者により、沿道区域に指定されていた場合について考えてみます。
 この場合は、「沿道区域内にある土地、竹木又は工作物の管理者は、その土地、竹木又は工作物が道路の構造に損害を及ぼし、又は交通に危険を及ぼす虞があると認められる場合においては、その損害又は危険を防止するための施設を設け、その他その損害又は危険を防止するため必要な措置を講じなければならない」という道路法44条3項が適用される可能性があります。

 さらに同条4項では、「道路管理者は、前項に規定する損害又は危険を防止するため特に必要があると認める場合においては、当該土地、竹木又は工作物の管理者に対して、同項に規定する施設を設け、その他その損害又は危険を防止するため必要な措置を講ずべきことを命ずることができる」とされています。
 そして、この命令に違反した者は、30万円以下の罰金に処されてしまいます。

 整理すると、ご相談者様の自宅前の公道が道路管理者により、沿道区域に指定されていた場合、ご相談者様が栽培されている樹木が伸び、公道をふさぐことで交通に危険を及ぼしている際には、はじめに道路管理者によって剪定の命令があります。そして、これに従わなかった場合には罰金が科せられる、ということです。
 剪定の命令が出てからでも遅くはありませんが、基本的には樹木が公道にまで伸びないタイミングで都度、剪定しておくようにしましょう。

 さて、最後になってしまいましたが、県有地の河原や雑木林に伐採した枝葉を棄てる行為についても考えていきましょう。
 これは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)違反にあたり、5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金となるので、決して行わないようにしましょう。
 廃棄物にはさまざまな種類がありますが、枝葉もこれにあたります。それをみだりに棄てる行為は、同法の16条で禁止されています。「自然物だから・・・」といって棄ててしまうと、違反になってしまいますのでご注意ください。
 基本的には、所在される市町村の処理方法に従って、適切に処分するようにしましょう。

元記事

庭の木が公道をふさぐと罪になる?

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