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眠れない、寝つきが悪い、寝ても寝ても眠い…花粉症が引き起こす「眠りの三重苦」対策

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花粉の季節まっただ中。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…といった花粉症の代表的な症状にとどまらず、倦怠感がある、集中できない、日中うとうとしてしまうなどの状態に悩む人も多いのでは?

実は、それは花粉症による影響が考えられるそう。原因と対策について、国立精神・神経医療研究センター病院 精神生理研究部・部長の三島和夫先生にお話を伺いました。

眠りの三重苦①睡眠の質の低下

夜ベッドに入っても鼻がグズグズ。寝つけない、寝苦しい、夜中に目が覚めてしまう、熟睡できない…そんなツライ思いをしていませんか?

三島先生によれば、花粉症によるアレルギー性鼻炎は、睡眠の質を低下させてしまうとのこと。

「鼻閉(鼻づまり)で鼻から息が吸い込みにくくなると、寝苦しさを感じるようになります。その結果、眠りも浅くなって、深い睡眠に入れなくなるのです。また、口呼吸をすることで、気道がふさがれて息が止まり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすケースもあります」(三島先生)

こうした症状によって慢性的な睡眠不足が引き起こされ、日中も眠気や倦怠感がある、集中力が続かないなど、眠っているとき以外の活動のパフォーマンスが低下することがあります。

眠りの三重苦②体のアレルギー反応

一方で、夜眠るときに寝苦しさは感じないけれど、なぜか日中眠くなる気がする…そんな人もいるのでは?

実は、花粉症に悩む人が慢性的な眠気を感じるのは、鼻水やくしゃみと同じく、鼻炎によるアレルギー反応のひとつとも考えられるのだとか。

「花粉などアレルギーを引き起こす原因となる物質が体に入ってきた結果、鼻炎が起こると、鼻の部分で炎症性メディエイターと呼ばれる免疫物質が多く分泌されます。これらの免疫物質の中には眠気を生じさせるものが多くあるのです」(三島先生)

眠りの三重苦③治療薬の副作用

さらに、花粉症の治療薬に使われる抗ヒスタミン薬が、眠気の原因になることもあるとのこと。

「抗ヒスタミン薬は鼻水やくしゃみといった過剰な免疫反応を抑える代わりに、覚醒効果をもつ脳内神経伝達物質の働きをブロックするので、眠気を引き起こすのです」(三島先生)

なかでも、古いタイプの抗ヒスタミン薬は、身体だけでなく脳の中にまで入っていき、強い眠気を引き起こすそう。だたし、現在では、鼻水やくしゃみといった身体に出る症状に効き、脳には影響しない、眠くなりにくいタイプの抗ヒスタミン薬の処方が主流となっていて、市販もされています。

「夜、寝つきが悪いからといって、睡眠薬代わりに眠くなりやすいタイプの抗ヒスタミン薬を飲んでしまうと、翌日も眠気に悩まされることになります。処方されたり市販されている薬は服用する前に成分と効果・効能を確認しておくといった注意が必要です」(三島先生)

このように、花粉症が引き起こす「眠りの三重苦」は、夜の睡眠だけでなく日中の活動にも悪影響を及ぼします。

それを防ぐためには、自分の身体の症状と生活スタイルにあった薬を服用しなければなりません。花粉症による睡眠問題に悩んでいるなら、耳鼻科の医師に相談し、処方される薬の成分と効果・効能を確認しましょう。

監修:三島和夫(国立精神・神経医療研究センター病院 精神生理研究部・部長)

photo:Thinkstock / Getty Images

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