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15才少女監禁事件 2年前に透視で描いた容疑者の似顔絵

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「“あのかた”にぜひお会いしたいと言っている親御さんがおりまして…」。女性セブン編集部に1本の電話が入ったのは2014年6月のことだった。電話の主は、同年3月から行方不明になっていた埼玉県朝霞市の女子中学生・A子さん(15才)を捜す市民団体の関係者。彼のいう親御さんとは、A子さんの両親だった。

 女性セブンは彼を通じて両親とコンタクトを取り、すぐに“あのかた”を紹介した。通称「異能の主婦」。並外れた霊感と透視能力を持つ女性である。あの日、確かに彼女には連れ去った犯人が“視えて”いた──。

 女性セブンが「異能の主婦」を知った経緯、急展開を見せた事件の裏で起きていた衝撃の透視術。それらに触れる前に、まず事件自体を振り返る。

 3月27日午後0時半、東京・中野区の路上でA子さんが2年ぶりに発見された。彼女は公衆電話で自ら110番通報。駆けつけた中野署員が保護した際、A子さんは黒のジャージー姿で、所持金は170円しかなかった。

 悪夢の始まりは、2014年3月10日のこと。当時中学1年生だった彼女は、学校から帰宅途中、自宅付近で若い男性と話している姿が目撃されたのを最後に行方がわからなくなった。自宅ポストに《しばらく友達の家です。さがさないでください》と書かれた、女子生徒の直筆とみられるメモが入っているのを母親が発見。埼玉県警に行方不明者届を出していた。

 発見翌日の3月28日、A子さんを連れ去ったとして未成年誘拐の容疑で身柄を確保されたのは、千葉大学工学部に在籍していた寺内樺風(てらうち・かぶ)容疑者(23才)だった。

◆「眼鏡もかけてるね」

 A子さんの発見に至るまで、県警と両親は情報提供を求め、計3万枚のチラシを配布。両親はテレビにも出演し、「パパもママもずっとA子を待っているよ」と呼びかけ続けた。

 しかし、決定的な情報が得られずに日々は過ぎていく。愛娘が突然消え、手がかりもない。想像を絶する苦悩のなかで、両親が藁にもすがる思いで求めたもの──それが“異能の力”だった。

 発端は、2014年6月に本誌が報じた1つの記事に遡る。当時、2005年に栃木県今市市で起きた小1女児殺害事件の容疑者・勝又拓哉(33才)が逮捕され、迷宮入りも囁かれた難事件の急転直下の解決劇にメディアが沸いていた。

 だが、同事件の取材を進めた本誌は、間もなく驚愕の事実にたどり着く。2007年夏、捜査に行き詰まった栃木県警が地元で有名な1人の女性占い師に捜査協力を要請し、彼女が透視した結果、その時点で勝又容疑者の年齢、風貌、さらには名前まで、完璧に言い当てていたことが判明したのだ。この占い師こそが、冒頭の「異能の主婦」、B子さん(50才)だった。

 女性セブンがB子さんの透視の一部始終を報じた直後、編集部には「この人に会いたい」という読者からの電話が鳴りやまなくなった。なかでも最も悲痛な救いの声が、A子さんの両親によるものだった。

「B子さんの透視能力で、娘を捜していただけないでしょうか…」

 連絡を取った2014年6月当時、A子さんの公開捜査が始まっており、事件の重大性を鑑みた女性セブンは翌週末、両親をB子さんに紹介し、透視を依頼。快諾した彼女は、さっそく自宅のリビングで透視を始めたのだった。時刻は14時。涼しさの残る初夏の日光市で、一同は奇跡を目の当たりにした。以下、当日の一部始終を再現する。

 A子さんの顔写真に左手をかざし、目を閉じるB子さん。30秒ほど経っただろうか。ふーっと深く息を吐いて目を開ける。

「少し視えました…」

 そう話すB子さんが最初に説明を始めたのは、A子さんの自宅周辺の位置関係だった。彼女の住所をB子さんには教えていないにもかかわらず、住宅の並び、道路、交差点を次々に明かしていく。実際に全て一致しており、両親は絶句してしまう。

 持参した地図を見せると、B子さんはそれを見ながら話を続ける。

「自宅近くの、このあたりで車に乗せられています。そのまま国道に出たのかな。途中で高速に乗っていますね。方角でいうと、南の方になるのかな…」

 当初監禁されていた千葉県内のアパートは、A子さんの自宅からは南にあたる。

「でも、どこに住んでいるかまでは視えなかった。申し訳ないです。“助けて!”とか、そういう声も流れてこない。もしかしたら、声を出せない状態なのかも…」

 明確な位置をつかめず、B子さんの表情は曇っていく。しかし、代わりに彼女はノートにイラストを描き始めた。

「連れ去った男の顔はおぼろげに視えたんです。20代前半くらい。こんな顔して、髪が目にかかるくらいかな。眼鏡もかけてるね。顎がシュッとしている。一見すると真面目そうな…。こんな感じです」

 その時、彼女はサラサラと3分ほどかけて似顔絵を描いた。A子さんが発見され、誘拐容疑で寺内容疑者が確保された今、改めてB子さんのイラストを見比べた女性セブン編集部は背筋が凍った。20代前半の男性、髪の毛、顎の形、そして眼鏡…。あまりにも似ている。

◆「娘は笑顔で手を振ってきた」

 B子さんの透視は、抽象的な言葉で濁すのではなく、名前や顔など、異常なまでの具体性を伴う。A子さんの両親も衝撃を受け、犯人のイラストと共に、透視で見えた情報を後日埼玉県警に伝えたという。それだけでなく、両親は以後もB子さんの透視力を頼り、犯人の逃走経路を探ろうとしてきたそうだ。3月28日の夜、A子さんの父親が記者会見を開き、こう語った。

「昨日の夕刻、病院で再会しました。検査入院のため、娘は車いすに乗っていました。あの娘が笑顔で手を振って私の方にくるんです…。“お帰り”と言葉をかけました。必ず戻ってくると信じていました。この日がようやく来たんだなって…。いろんなかたの力を借りました。そのおかげで、絶対に捜し出すんだという自分の力に変えることができました。空白の2年分、娘といっぱい話したいです」

 2年前に比べて、身長が少し伸びていたというA子さん。容疑者の鬼畜の所業で奪われた時間を、家族はこれからゆっくりと取り戻していく。

 親子の再会劇を受けて、B子さんが改めて語る。

「娘さんが見つかって本当によかったです。私もずっと無事を祈っていましたから…。ご両親からは、娘さんの写真を預かってくださいと言われて、以来神棚にのせていたんです。私の力なんて全然。絶対に諦めなかったご家族の強い意志と、娘さんの帰りたいという想いが奇跡を呼んだのだと思います」

※女性セブン2016年4月14日号

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