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ウィキよりも詳しい。 モロッコの履物「バブーシュ」のすべて

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モロッコの革製の履物「バブーシュ」について。さまざまな情報が断片的に載っているけれど、どこよりもまとまってる自信、アリマス!

バブーシュとは、
カカトが折れてる
スリッパのようなもの

バブーシュは見た目的にはスリッパである。ただ構造的にスリッパとは決定的に違う点もあり、それは「使わないけれど一応、カカトが設けられている」という点。“折る”前提でカカトを作り、ほとんどのものは折った状態で糊付けされている。

まれにまったくカカトがないものもあるが、これはもう、スリッパである。

ツマ先の形状は2種類
「ベルベル」「アラビック」

尖っているものと、丸いもの。バブーシュのトゥはこのどちらかに大別できる。丸いものはベルベル人の「ベルベル」、尖っているものはアラブ人の「アラビック」と呼ばれているが、深い意味はまったくないそうで、「ただ単にモロッコ人も2種類、バブーシュも2種類だからじゃない? 誰かがそう呼び始めただけのことでしょう」とは、現地のバブーシュ店の主の言葉。

良い悪いはもちろんなく、ただのデザインなので、好き好きで選べば良し。

知ってた?
外履きと内履きがある

モロッコでバブーシュ店に立ち寄ると「ソトバキ? ウチバキ?」と聞かれる。そう! バブーシュ=内履きだと思っている人が多いが、むしろバブーシュは基本的に外で履くものなのだ。

実際モロッコの人々はきちんとした民族衣装を着て出かける時こそ、革のバブーシュを履いていく。違いはアウトソールの強度。硬いアスファルトの上を歩くためには、それなりの強度が必要で、アッパーとの縫い合わせも異なる。

作られた町でデザインが
微妙に異なる

バブーシュはもう一つ、作られた町で「マラケッシュ」と「フェス」に分けられる。この線引きは難しく、実用的には何か違いがあるわけではない。目安としてはマラケッシュで作られたものは、デザインが大人しく、内履きが多い。フェスで作られたものは、工夫された意匠のものが多く、基本的には外履きになっている。

カカトのあるバブーシュは
通称「アディダス」!?

バブーシュの定義を根底から覆す“カカトあり”のバブーシュ。もはやこれは革靴であり、バブーシュ感のかけらもないが、モロッコの人は意外と履いている。結局カカトを折って……。

ちなみにこのタイプが「アディダス」と呼ばれているのは、3ストライプのスニーカーに似ているから、という理由だけだろう。もうスリッパというより靴に近いといえる。

『トリコガイド モロッコ』

ちょっとディープでお洒落な旅を応援する大判ガイドブック『トリコガイド』のモロッコ・バージョン。豊富な写真と現地レポートをもとにした記事は、コアなトラベラーからの支持も厚い。モロッコに興味がある人は、まず手に取りたい1冊だ。

Licensed material used with permission by 『トリコガイド モロッコ』

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