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【紳士のSNS講座】第2回 祝! 卒業。愛娘の成長と、家族に愛されるやさしいパパぶりを自慢する。

卒業シーズンの到来です。まさに「子どもお自慢」で「いいね!」獲得の好機といえましょう。

毎日の生活で普通に接しているわが子を、こうした区切りのイベントで改めて見てみると、その成長ぶりにびっくりさせられることはよくあります。甥っ子や姪っ子に久しぶりに会う感覚にちょっと似ているかもしれませんね。その成長ぶりをお自慢したくなるのは極めて自然な感情です。

しかし、このテーマは同時に危険な地雷原でもあります。
わが子を持ち上げすぎるとイヤミになり、やっかみを呼ぶ。逆に貶めすぎると教育の姿勢を批判にさらされるおそれも生み出す。ただ、歩くコース取りなど、お自慢の作法さえ知っていれば、安全にわが子の成長をほめることができ、「育児/教育」をベースにしたコミュニティの活性化へとつながります。

ということで、今回も「TIME&SPACE」では、積極的な「お自慢」を推奨します。合言葉は「オール・フォー・SNSお自慢!」。すべてはSNSでのお自慢のために。

安全にわが子の卒業を祝い、成長をほめるお自慢テクのキモは、あらゆる意味での「バランス感覚」。わが子をほめすぎず、貶めすぎず……というだけではなく、わが子だけを気にかけすぎず、コミュニティを俯瞰する。そんな意味での「バランス感覚」。

では実践していきましょう。

「自分下げ」をベースにした視点からの巧妙な「子ども上げ」。

■ポイント①「おなじみ我が家のおっちょこちょい娘」

当然、過去一度もタイムラインに登場していないわが子を「卒業式だから」といって、今回初登場させても、SNSの住人は誰もピンときません。ある程度の頻度で登場させ、「おなじみ感」を醸成しておく必要はあります。もちろん誰にも”初登場”はあります。実は「わが子をSNSにデビューさせてお自慢」のための作法もあるのですが、解説が長くなりますので、其れはまた日を改めて。

さて、続けます。娘を「おっちょこちょい」と称するのはキャラの強化。
当然ですが、「かわいい」とか「才能あふれる」というような直接的な「わが子上げ」は反感の元です。目指すのは「笑えるレベルのネガティブさ」。で、あると同時に、当の娘がまかり間違って読んだ際にも傷つかぬような配慮はほしいもの。多少説明的ですが、この枕詞を基本形にしておけば、初めての読者にも大変親切です。

なお呼び名を「yui」とローマ字化するのも、先の「キャラの強化」とおなじみ感をアシストするための演出です。

■ポイント②「(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ )」

いつもの近況報告同様のカジュアルな投稿を装います。のちの「いい話」を際だたせるための、「あえて」の軽さです。

■ポイント③「仕事で煮詰まっていて、つい爆発して、そのまま出勤しちゃいました」

自分の都合でyuiちゃんを怒鳴り、謝りもせずに家を出る。せっかくの卒業式の朝に。……最悪です。これが、今回の大きなポイント「自分下げ」。仮に「娘を怒鳴る」という事実がなくても大丈夫。「最近ロクに話もしていない」「思えば友だちの名前もよく知らない」「飲み過ぎて娘にクサイと言われる」などのある種の断絶感は、どの家庭にでもあるはずです。ここでは「大人げない大人」に徹しましょう。

■ポイント④「3年間ありがとう。高校もがんばるね」

そんなお父さんに対して自ら関係修復を図ってきたyuiちゃんのなんと大人っぽいこと! でもこれ、実は現象だけを見ると普通なのです。yuiちゃんは、LINEスタンプと短いメッセージを送ってきただけ。以上。

前述の「大人げない大人」が基準のラインとなるため、yuiちゃんの行動が大いに大人っぽく見える。さりげなく成長をお自慢できてしまうのです。そして、yuiちゃんのパパに対する好意まで匂わせることができるのです。朝、あんなにダメっぷりを発揮して放置していたパパに、yuiちゃんのほうから謝罪だけでなく感謝の言葉まで……。

お忘れなく。この投稿の裏のテーマは「オレは娘に好かれている!」です。

■ポイント⑤「みなさんに感謝ですっっっ」

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