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白波多カミン 百々和宏プロデュースでメジャーデビューした危ない女、酒場で酔い語る「完全に殴り込みたい」

白波多カミン 百々和宏プロデュースでメジャーデビューした危ない女、酒場で酔い語る「完全に殴り込みたい」

 可愛い顔してセンセーション。京都出身のシンガーソングライターによるバンド 白波多カミン with Placebo Foxesが、3月23日にメジャーデビューアルバム『空席のサーカス』をリリースした。音楽シーンへの殴り込み感すら漂わせている今作=武器を携え、彼女は今どこへ向かおうとしているのか? 本人に酒場で話を訊いた。

白波多カミン キュートな写真一覧

<百々さんとは居酒屋で初めてお話したんですけど、良い人でした(笑)>

--日本コロムビアからのメジャーデビュー、そしてアルバム『空席のサーカス』完成おめでとうございます。乾杯!
白波多カミン:かんぱーい。
--ちょうど1年前のインタビュー(http://bit.ly/1DuB3kN)で「絶対売れたい。ていうか、売れなおかしい」と言っていた女の子が見事メジャーデビュー、どんな気分ですか?
白波多カミン:メジャーデビューが決まって「よっしゃ、やるぞー!」ってなったんですけど、跳び箱があると思ってたんです。でもいざジャンプ台跳んでみても景色はそんなに変わらなくて、自分の力量で進んでいくしかないってことに、跳んでから気付くっていう。「あ、なるほど。自分が頑張るしかないんや」と思って、それからは自分で積み上げていく作業をしてます。「絶対売れてやんねん」とか言ってたけど、その為の積み上げは自分でせなアカンのやっていう、あたりまえのことに気が付いた。
--メジャーデビューさえすれば、周りが勝手に売ってくれると思っていた?
白波多カミン:そうです(笑)。ぴょーん、みたいな。
--甘く見てたんですね(笑)。
白波多カミン:バカでした。
--とは言え、百々和宏(MO’SOME TONEBENDER/geek sleep sheep)をプロデューサーに迎えたアルバムなんてメジャーデビューしなきゃ実現しなかったですよね?
白波多カミン:そうですね。コロムビアの人から提案されて、それで初めてモーサムのライブを観に行ったんですけど、ずっとスリーピースのロックバンドをやってる人の格好良さを知ったというか、「これがバンドや!」っていうライブをしてはって、それで胸がいっぱいになって。こんなライブも出来て、ソロでも良い曲書く人だったら信用できると思いました。
--実際にお会いした百々さんはどんな人でした?
白波多カミン:百々さんとは居酒屋で初めてお話したんですけど、良い人でした(笑)。
--百々さんとならバンドでやりたかったことが実現できると思った?
白波多カミン:百々さんだったらギュッとパッケージしてくれそうって思いました。いろんな引き出し持ってる人やから。すでに私がメンバーと作った音楽はあって、それはもうちょっと柔らかいものだったんですけど、百々さんがパリッとさせてくれた。
--完成したアルバム『空席のサーカス』を聴いてどんな印象を?
白波多カミン:満足。「めっちゃええやん」ってビックリしました。一番驚いたのはマスタリング、最後の作業で、スピーカーから音を聴いたときに、自分の血圧や体温が上がったり下がったりしたんです。興奮し過ぎて血の気が引くみたいな、初めての体験でした。自分の音楽でそこまで興奮することはなかったから。

<なんで白波多カミンのことを知らん人がいるわけ?>

--元々は大好きな女の子の為に音楽を始めた訳じゃないですか。あの日の高校3年生だった自分からすると、今の状況って想定外ではあるんですか?
白波多カミン:考えもしなかった状況です(笑)。こんなことになるとは……まずこういうインタビューも含め、こんなにたくさんの人と話すようになるとも思ってなかった。もっと細々と……というか、未来なんてないと思ってたんで。
--どういうこと?
白波多カミン:死ぬとかでもないけど、大人になると思ってなかった。なんか終わると思ってたんですよ。明日とか来ないと思ってた。だから毎回「あ、朝来たんだ?」って思ってたんですけど、結構経ちましたね、時間。気付いたらこんなところまで来てました。
--大好きな女の子への恋心は届かなかったけど、こうして多くの音楽ファンが振り返ってくれて、メジャーレーベルまで振り返ってくれた今の状況にはどんなことを感じてます?
白波多カミン:ずっとメジャーデビューはしたかったんですよね。なんでかって聞かれたら分かんないんですけど……
--1年前は土俵に乗りたがっていた印象でした。「私、こんなに才能あるのに!」と思っていたかどうかは分かんないですけど……
白波多カミン:いや、めっちゃ思ってました。
--「なのに、なんであの人やあの人と同じ土俵で語られないんだ?」みたいな。
白波多カミン:まさにそう。「なんで白波多カミンのことを知らん人がいるわけ?」「街歩いてて「白波多カミンさんですよね?」って言う人、少な過ぎやろ?」って。
--(笑)
白波多カミン:私、バカなんですよね(笑)。
--でもその強気が白波多カミンらしさでもありますよね。メジャーデビューをお客さんの前で発表した、2015年12月2日の渋谷TSUTAYA O-nest。カミンさんは「メジャーでいっぱい悪い事してやろう。楽しみにしておきなさいよ」と言ってましたが、具体的にはどんなことがしたいんですか?
白波多カミン:今回のアルバムを作ってて、良い環境で、良いマイクとか良いギターとか良いスピーカーを使う。良いエンジニアさんに手がけてもらう。そういうことってめっちゃ大事やん! と思って。だから今度はめっちゃ高いスタジオで録りたい。すんごいところで録ってみたい。あと、めっちゃデカいホールでライブしたい。1回、NHKホールで演奏させてもらったことがあったんですけど、それに凄い興奮しちゃって、瞳孔がずっと開いてました。ドラムのドン!っていうキックひとつ取っても全然違うし、マイクも声が上へシャーーーー!って広がるんですよ。だから音楽の為にデカいところでやりたい。

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